大学 | 学部 | 学科 | 氏名 | 出身高校 |
---|---|---|---|---|
東京大学 | 工学部(理科一類) | 大西 諒 | 洛星 | |
京都大学 | 工学部 | 物理工学科 | 寺迫 琢磨 | 洛星 |
京都大学 | 工学部 | 情報学科 | 牧 大輔 | N高校 |
京都大学 | 文学部 | 溝脇 光里 | 立命館 | |
京都大学 | 教育学部 | 岩井 杏果 | 立命館 | |
神戸大学 | 農学部 | 生命機能科学科応用生命化学コース | 田中 杏佳 | 洛北 |
神戸大学 | 農学部 | 生命機能科学科応用機能生物学コース | 坂田 遥香 | 西京 |
一橋大学 | 法学部 | 薗部 慧人 | 洛星 | |
大阪医科薬科大学 | 医学部 | 樋野 真子 | 高槻 | |
千葉大学 | 工学部 | 総合工学科共生応用化学コース | 志水 夏希 | 堀川 |
合格者の声
東京大学理科一類(工学部)合格 大西諒 洛星高校
この度、私は学校推薦型選抜により東京大学工学部に合格し、前期課程を理科1類で過ご したのち、後期課程より工学部へ進学することとなりました。
推薦生は 合格発表が一般入試の前なので記念すべきまつたに数学塾の合格者第1号にもなれました。第1号はとってもうれしいですね。 私は松谷先生には稲荷塾時代から、高2の後期に数Ⅲを、高 3 になって演習2演習数Ⅲを 教えていただきました。先生が数学のみならず英語など受験に関わるさまざまなことについてアドバイスして下さるという話は他の体験記でも書かれていると思いますので割愛します。(一つずつ書いていたら字数がとんでもないことになりました、苦笑)先生は受験について知らないことだらけだった自分を導いてくれた存在です。
受験期は松谷先生のアドバイスを聞いておけば失敗しないという安心感がありました。また一方で松谷先生には伴走者のような存在としていつも自分に寄り添って支えてもらいました。そして、先生は私 が東大を目指すきっかけをくれた人でもありました。 松谷先生には様々な悩み事を聞いてもらいました。特に進路、志望校についての悩みをたくさん相談しました。自分が本当にしたいことは何か、どんな学部に行けばいいのか、データサイエンスと経済という文理も異なる 2 つの領域にまたがる自分の関心を1つずつ解きほぐし、自分の言葉にできなかった思いを明らかにすることにたくさん協力してもらいました。何度も何度も親身に寄り添って一緒にどうすればいいか考えていただき、自分の進路について 18 歳なりに真面目に向き合った結果が、最終的に自分を東京大学に導いてくれたと思います。
というのも実は、私が 9 月ごろまで志望していたのは別の大学で自分が東大を目指すなんて想像は微塵もしていませんでしたし、行けると思ったこともありませんでした。ただ、悩みに悩んだ末に最後は自分が志望校を上げてまで東京大学に出願するわけですが、出願を決心させる決定打となったのが松谷先生に相談する中で教えてもらった学科の存在であり、松谷先生という自分の尊敬する人が東大出身であったという事実です。受験対策は常に推薦と一般の 2 次試験対策を両立となり、松谷先生には両方の面でサポートしていただきました。特に推薦の面ではそれまでの相談の中で自分の思いが整理・言語化できていたので書類の準備もはかどりました。また、東大の本番同様 45分程度面接練習もしていただきました。その甲斐あってか面接本番はリラックスして受験できました。また、質問の内容も 1 問を除きすべて想定していた範疇の内容でした。残りの評価対象で ある共通テストも基準点を超えることができたときには自分のことのように喜んでいただけました。かなり特殊な受験ではありましたが、いつも自分に寄り添って、親身になって受験のサポートをしていただきました。だからこそ何が何でも合格を届けたいと思っていましたし、こうして微力ではありますが、まつたに数学塾に貢献できて今は安堵と嬉しさがこみあげてきています。
私の受験生活は本当に色々な人に支えられました。家族、松谷先生、稲荷先生、学校の先生方(ある人には産休直前に書類執筆を頼みました)、塾で一緒に授業を受けて自分に刺激を与えてくれた人達、特に自分に稲荷塾・まつたに数学塾を紹介してくれたTくん、推薦書を執筆してくれた大学の先生、大した接点もなかったにもかかわらず面接について丁寧に教えてくれた 1 個上の先輩(になった人)、数えだしたらキリがありませ ん。本当にどこか不思議なめぐりあわせというか縁に導かれるように気づいたら東大に吸い寄せられていました。科学オリンピックのような実績もなかった自分が拾ってもらえた 要因はこのたくさんの出会いのおかげです。本当にたくさんの人にお世話になりました。 そのなかでも特に、松谷先生との出会いがなければ私は東京大学に合格することも、受験することもなかったと思います。本当に松谷先生には自分の人生を変えてもらいました。 尊敬する先輩のようになれるよう精進してまいります。 本当にありがとうございました。
追伸)松谷先生の本職?である数学も伸ばしてもらいました。実際、夏と秋の冠模試(東大 ではありません)で B 判定が出たのは数学で稼げたおかげですし、自分が志望校を変える ときの学力不安を解消してくれました。
後輩へのアドバイス
推薦については私の経験や実際の質問対策等をまとめた資料を松谷先生に預けてあるの でそちらを参照してください。
モチベーションについて
・自分の目標をしっかり見つけてください。大学に行って何をしたいのか、どんな研究室 に行きたいのか、などです。より具体的に目標が定まれば定まるほどより勉強にも主体的 に集中して取り組めると思います。一方で、偏差値で志望校を決めるとどこかで息苦しく なると思います。私の経験的には大学院の HP がかなり参考になったのでおススメです。
・高校生活をもう後悔がないと思うくらいまでやり切りましょう。やり切ったという実感 が自分を前進させる大きな原動力になると思います。
・習慣は大事だと思います。私の場合、毎週月曜火曜日は塾で自習をすることで勉強のサイクルのスイッチを入れるようにしていました。あとは、マンネリ化を防ぐために違うルートのバスにのってみるとか、杏仁豆腐じゃなくてわらび餅を食べるとか、敢えて崩す部分を作っておくのも意識していました。
数学について
・復習の精度にこだわりましょう。やっぱり、まわりまわって実際に答案を書いてみるのが効率的には一番いいと思います。とにかく計算や日本語を端折ることなく全部やるのが 一番大事だと思います。
・解答の意味理解つまり和文和訳・数式和訳をしっかりするのが大事だと思います。私の場合、意識的に配られた解答に青ペンで自分の解釈を図や言葉で書くようにしていました。ぱっと見同じことを書いていても意外と自分にしっくりくる表現は違ったり、端折られている途中式が欲しくなったりします。そういった部分は瞬間的・感覚的に処理されている部分が多いと思うので、特に注意していました。
(※松谷注 東大や京大入試で推薦と一般の両立というとかなりハードルが高く、見ていて本当に大変そうでした。しかし、それを見事に最後までやりきった彼には感服しました!きっと大学でも大活躍してくれると思います!)
京都大学工学部物理工学科合格 寺迫琢磨 洛星高校
僕は高1の秋から稲荷塾に通い始め高3から松谷数学塾に通いました。数学はもとから得意で小テストなどで絶対他の人に負けたくないと思って必死に予習復習を続けていました。高2・高3の演習授業の予習では難しい問題には1問に1時間以上かけていたと思います(塾は松谷数学塾にしか行ってなかったので時間はたくさんありました)。復習は解けなかった問題を・やった当日の夜・次の日・一週間後と合計3回は少なくともやるようにしてました。最終的には難しい問題は解き方と答えを覚えてしまうくらいまでやりました。(復習は物理や化学でも同じようにしていました)
また、松谷先生には英作の添削もしてもらいました。英作は最初は自信がなかったのですが最後の1ヶ月位で確実に力がついて得点源にもなったと思います。
後輩へのアドバイス
・数学
あまり他の問題集などには手を出さずに塾の予習復習をしっかりすることが大事です。間違えた問題をすぐに理解して次出たときには解けるようにしておくと自然と点数も上がって自信もついてくると思います。
・物理 化学(僕は塾には行かずにほとんど独学でした。)
高1・高2の間に基礎的な内容は終わらして高2の冬くらいから高3にかけて演習をし続けるといいと思います。分からない問題は土曜日に化学を大学で学んでいるチューターの方に聞いていました。独学では分からないことまで非常に詳しく教えてくれるので本当にありがたかったです。化学も物理も最終的には得意科目になりました。
・オススメの問題集や参考書
化学
鎌田の理論化学のシリーズと重要問題集が基礎的な内容 演習は化学の新演習がいいと思います。
物理
物理のエッセンスと良問の風が基礎的な内容 演習は名門の森がいいと思います。
最後に松谷先生やチューターの方のおかげで数学や理科・英語は自信を持って2次試験に挑むことができました。本当にありがとうございました。
(※松谷注 彼は本番数学ほぼ満点の195点、理科9割超え、英語も100超えの凄まじい出来で、見事京大物理工学科首席合格を成し遂げました!ほとんどの科目を独学で仕上げていったそのアスリートのような努力の仕方は本当にすごかった!おめでとう!)
京都大学工学部情報学科 牧大輔 N高校
僕は第一志望の京都大学工学部情報学科に合格することが出来ました。後の受験生に役に立つと思う情報をここに記そうと思います。
・志望動機
情報学を学べる家から近い国立大学といった理由で志望しました。
・高3での主な参考書や問題集
物理:物理のエッセンス, 良問の風, 名問の森, 京大の物理25カ年
化学:化学の新研究, 化学の新演習, 京大の化学27カ年, 共テ赤本
英語:シス単,大岩のいちばんはじめの英文法, ポレポレ, 英文読解の透視図, 竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本, 共テ赤本
地理:村瀬のゼロからわかる地理Bの系統地理編と地誌編, 短期攻略 大学入学共通テスト 地理B, 共テ赤本, 共通テスト総合問題集
古文:古典文法基礎ドリル, マドンナ古文単語230, 重要古文単語315, 古文攻略マストアイテム76, 共通テスト古文のスゴ技
漢文:漢文ヤマのヤマ, 共通テスト漢文のスゴ技
また古文漢文では加えて共テ赤本, 共通テスト総合問題集を使いました。
その他ではブログやYouTubeの動画を参考にしました。
数学・英語はまつたに数学塾で学び、理科は9月から週一回の個別指導を受けたり、駿台の夏季講習や冬期講習に行ったりしました。
他の教科は参考書メインで進めていきました。
・科目ごとの参考書の使い方、勉強法
★物理★
エッセンス => 良問 => 名問 => 25カ年の順番でやっていきました。25カ年は最初の問題から順番にやらない方がいいです、僕は最後まで間に合わず、原子分野の途中までしかできませんでした。
また、本で理解がしにくい場所があったらブログやYouTubeを見るのをおすすめします、僕は交流分野の理解をYouTubeの動画にとても助けられました。
共通テストへの対策はしませんでした。
★化学★
新研究をまず全部読み、新演習を抜粋して解いて、その後27カ年をやりました。
同様ですが27カ年は順番にやらない方がいいです、化学は特に分野が分かれてるので順番に忘れていき、無駄に最初のほうの分野をやり直す必要が出てきます。 共通テストへの対策は少しだけしました。京大では無機化学分野があまり詳しく問われず、忘れるので、新研究を読み直したり新演習でちょっとだけ無機をやったりするといいかもしれません。
無機の語呂合わせで新研究に載ってないやつとかもあるので、ブログで語呂合わせを探すといいと思います。
★英語★
8月からシス単をやり始め、後の3つの本も順番に読み始めました。僕はもっと早く単語をやっといたらなと後悔しています、単語力がないせいで英文法の本を読むのに苦労しました。
シス単はStage4の単語が分かるより、Stage1の単語が分からないほうが読解で問題になるので下のStageを完璧にするのをおすすめします。英文解釈、英作文の本はとても役に立つのでおすすめです。
共通テストへの対策としては少しだけ赤本を解きました。
★地理★
村瀬地理 => 短期攻略地理B => 赤本 => 共テ総合問題集の順番でやっていきました。
参考書を間隔をあけて何回か読み直すのはおすすめです、結構忘れてることがあったり、新しい視点での発見があったりするので問題を解く際に役に立ちます。 地理の演習は最初のほう、全く分からなくてイライラしますが解いて解説を見ているうちに見えてくるので頑張ってください。
物理同様にYouTubeは役に立つのでおすすめです。
★現代文★
特に対策はしませんでした。
★古文★
古典文法基礎ドリル => マドンナ古文単語 => 重要古文単語 => 古文攻略マストアイテム => スゴ技の順でやっていきました。
共通テスト古文のスゴ技を読むことで古典文法の中でも何が読解に役に立つかなどが分かるのでもっと早く読んでいれば良かったと後悔しています。
マドンナ古文単語は取り組みやすいですが単語数が少なく単語の質も重要古文単語より低いので、最初から重要古文単語を使ったほうがいいと思います。
共テ赤本、総合問題集は少しだけやりました。
二次試験で出てくるので単語を直前に一回やるのはおすすめです。
★漢文★
ヤマのヤマ => スゴ技 => 赤本 => 共テ総合問題集の順番でやっていきました。古文同様にスゴ技はおすすめです、漢文特有の単語が載っていてとても読解において役に立ちます。
★数学★
まつたに数学塾で学びました。解説見てこんなん思いつく訳ないと思ったら松谷先生に発想に至る過程を聞くと教えてもらえるのですごく助かりました。
お風呂など自分の暇なときにその過程を思い出すと結構自分でも使えるようになります。
共通テストへの対策はしませんでした。
・他に書きたいこと
併願校を受けた際、コンビニで昼食を買っていくのを忘れて終わるまで食事出来なかったので気を付けてください。
化学を物理より早く終わらせたせいで、二次の前に無駄な復習をしないといけなかったので、均等にやったほうがいいと思います。
共通テストの現代文の小説で失敗したので、もしかしたら現代文も赤本を解いたほうがいいかもしれません。
併願校の合格発表を京大受験直前に見て、補欠だったので少し落ち込みました。めちゃくちゃ気になっても二次が終わるまで見ないほうがいいと思います。
・最後に
松谷先生には稲荷塾に入った中2の時からとても長い間お世話になりました。
僕は土曜日のみ通っていました。中学生のころ、先生に数学オリンピックの問題を持っていくと一緒に考えてくれ、楽しかったのを覚えています。
また、高3では結構な量の演習数3の質問をしていましたが、丁寧に教えてもらったのも覚えています。
僕の数学力は先生なくしてここまで来ることはできなかったと思います。本当にありがとうございました。(松谷注 本番5完半でした!)
(※松谷注 中1の冬から5年と少しの間見守っていましたが、数学理科については好きこそものの上手なれという感じでめきめき力をつけていました!プログラミングもプロみたいに詳しいのできっと大学で思う存分実力を発揮してね!)
京都大学文学部 溝脇光里 立命館高校
私は高3と浪人の2年間、松谷先生にお世話になりました。もともと数学は大の苦手で、いや、苦手というかアレルギーなんじゃないかというぐらいの数弱で、高3の春の時点で偏差値40くらいしかなかったと思います。最初、稲荷塾での授業には全くついていくことができず、予習も1問できたらいいくらいでした。塾で求められるレベルはかなり高く、数学の基礎の基礎もなかった私は何から手を付けていいかわからない状態でしたが、(松谷先生に何度も言われて)授業の復習をやっていく中で少しずつ分かるようになり、模試の成績も少しずつあがっていきました。常に数学から逃げようとしていた私でしたが、松谷先生の演習1では「解けないと帰れない問題」があり、先生が夜遅くまで根気強く教えてくださって嫌でも理解して帰ることができました笑ほんとうに感謝しています。
高3の一年間で数学の成績はかなり伸びたのですが、結果、京都大学には5点差で落ち、浪人することになりました。どの教科も合格点ギリギリのラインにいたので、春、夏は少し時間をかけて基礎を詰めなおすことができました。(浪人生へ 春夏でどこまで基礎を完璧に詰められるかが勝負です。浪人生だからこそ、基礎を徹底することが重要です。)2周目の演習1でしたが、学ぶことはまだまだたくさんあり、次の授業で何を聞かれても答えられるように授業の復習は徹底しました。また予習の4題もなんとしてでも解いて持っていきたかったので、毎週合計で9時間ほど使って考えました。(やりすぎ。)毎週、木曜日の演習1に向けて生きていました笑このようにして前半期を過ごし、夏休みのタイミングで一気に基礎レベルの問題を解きなおす作業をすると、自分で実感するくらい数学の成績が伸びました(松谷注 冠模試数学偏差値70超え!)。秋以降は、他の文系教科との兼ね合いで数学に割ける時間が少なくなり伸び悩みましたが、松谷先生の「根本的に数学ができなくなった感じはしない。」という言葉を信じて、塾で扱った問題の予習復習を中心に勉強をつづけました。
二次試験本番、前夜に寝られない、という致命的なミス?をしまして(実は共テも滑り止めの同志社の前夜も。)、結果的に数学は計算ミスで、解けそうな問題が何問か解けず非常に動揺しました。(松谷注 彼女の答案は本当にしっかりしていて全問題正しい方針を立てることはできていたので最後に計算ミスしたもののかなり部分点がもらえてるんじゃないかと思います!!)1日目の試験後に松谷先生と電話して、なんとか気持ちを切り替えて、2日目に向かいました。不合格の恐怖よりも、2年間で一番勉強した数学で実力を見せられなかった後悔と先生に申し訳ないという気持ちのほうが大きく、試験が終わってから、入試はこれまでの準備の過程は関係なくその一回で決まってしまうものであることを嫌というほど実感しました。本番は思ったよりも緊張します。これから入試に向かっていく人たちは勉強だけでなく、冠模試などを活用して、本番で全力を出し切るための練習もするといいと思います。
合格発表の時は人生で一番緊張しました。合格がわかって真っ先に松谷先生に連絡しました。先生なくしては合格できなかったと思います。2年間、ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました!
特に数学が苦手な後輩へ
前述のとおり私が塾に入った時の数学の成績は、ものすごく低かったです。その上数学が嫌いでしたが、1年で京大(文系)を受けられるくらいにはなりました。最初は何も理解できなくて辛いけれど、まずは先生が授業中に基礎だ、とおっしゃった問題を(先生に質問するなどして)1週間でなんとか理解し、書けるようにする努力を続けていけば、気づかないうちに少しずつ数学ができるようになっていきます。まつたに塾の解き方は、数学が苦手だと特に、とっつきにくく敬遠してしまいがちなものが多いですが、一度理解して使えるようになるとかなり便利なことに気が付きます。ぜひ諦めずに、理解する努力をしてみてください。また夏休みなど時間が取れる時に、それまでに解いた基礎問を一気に復習してみるのも有効です。それまでばらばらに理解していたことが頭の中で整理されて、体系的に理解でき、その後の応用問題を解く際に役立ちます。
京大文系を受ける人へ
もし勉強の仕方で困っていたら、参考にしてみてください。
・数学
前述のとおり。
・英語
和訳、英作ともに語句が難しく、発展的な内容を問われているようではあるけれど、結局はシンプルな問題なので、基礎的な英語力が最終的には大事になってくると思います。単語帳はやりすぎず、皆が知っている英単語を覚え切ること。文法的な理解を持って、構文をきちんととらえることができるようになると、単語の知識はそれほどなくても英語の点数は安定しました。過去問でも、それ以外の英文でも、読んでいて意味が理解できても構文が取れないところは下線部以外でも抜き出して丁寧に構造を見る癖をつけるといいと思います。英語はルールの暗記(語彙や文法、構文)とそれの運用の練習(和訳、英作)とのバランスが重要だと思います。自分の勉強法を見直してどちらかに偏りすぎていないか注意してみてください。ちなみに駿台の25か年はものすごくおススメです。解説がわかりやすい。
・現代文
京大の現代文には本当に悩まされました笑 文章も難しいし、記述量がとにかく多い。ただ論説、随筆では問題は基本、「傍線部はどういうことか、説明せよ。」と、「傍線部というのはなぜか、説明せよ。」の二種類しかなく、小説でもそれに心情説明の問題がくっついてくるだけなので、それぞれの答え方の軸を自分の中で作っておくと本番も安定した答案が書けると思います。むやみに答案を作成するのではなく、一問一問、確実に書かなければならないポイントを押さえて、6割に持っていくイメージです。例えば、論説の「傍線部は、どういうことか。」の問題では、(文章の前後を参考に)傍線部の言葉の換言をすることがメインで、それにプラスで(行数との兼ね合いも考えながら)、省略されている論理を補ったりしていきます。小説の心情問題は、心情を表す適当な言葉が思いつかなくてもその心情に至った経緯、背景、変化前の心情、は必ず押さえられるポイントです。このように、現代文でも問題によって押さえるべきポイントが必ずあるので、それを京大の過去問を解いて解説を読む(重要)中で意識して身につけるようにしたらいいと思います。書くポイントがわかったら次は記述の練習。
・古文
古文は結構得意だったのですが、文法、単語などの知識の暗記と相当量の読解の二つがそろって初めて読めるようになりました。その両方が一気にできるので、最初はめちゃめちゃ大変ですが文系生なら全訳がいいと思います。文法書片手に全訳です。わかるようになるまで助動詞は全部丸つけて意味を書き、敬語の種類と対象も書いたうえで現代語訳。続けていけば古文は無敵になるかも笑
・日本史
日本史はとにかく覚えることが多い!最近は易化傾向ですが、それでも細かい知識は聞いてくるし、論述も30点分あります。アドバイスとしては、まず暗記は忘れては覚える、の繰り返しだということを前提に勉強を進めること。ついつい焦っていろんな知識を完璧に覚えたくなるけれど、結局は二次の当日に全部覚えていることが目標です。まずは、超基礎的な通史がひととおり載っている参考書を一冊用意して、それを完璧にするといいと思います。日本史は共通テストでも二次でも、時代の流れが重要なので、そこに載っている知識は一年を通して必ず覚えているという状態にすると、プラスアルファの大量の知識を整理して効率的に覚えていけると思います。論述に関しては、問題の条件に合わせて必要な要素を思い出して過不足なく選択するという練習は、ある程度二次用の暗記ができてからでいいと思いますが、書き出した要素を200字以内で簡潔にまとめるのは練習が必要なので、知識は教科書や参考書を見ながらでいいので早いうちから過去問に取り組み、まとめる練習はしておいたほうがいいと思います。200字でまとめるのがすらすらできるようにしておけば、あとは暗記だけで二次前に焦ることはないと思います。
(※松谷注 文系科目が本当に得意で好き、数学が本当に苦手で嫌いという彼女でしたが、持ち前の明るさと素直さで授業予習復習に誰にも負けないくらい真摯に取り組んでいました。現役のときに爆発的に伸びて本番でも3完で上手くいったのに逆に得意科目がうまく行かずまさかの不合格。そこからも取り組みの真摯さはまったく変わらず、すごく伸びてくれました!本番はベストが出せず動揺がありながらも最後の最後まであきらめず必死に取り組んで見事合格をつかみ取ってくれました!!本当に良かった!大学では好きな勉強を頑張ってね!(文系の勉強を笑))
京都大学教育学部 岩井杏果 立命館高校
私は、現役の時に数学で失敗して阪大に不合格になり、浪人を決めた時にまつたに塾に入りました。
現役生より1年間のアドバンテージがある状態で入塾しましたが、問題のレベルがとても高く、予習をしたり授業についていったりするのに苦労しました。予習にはとても時間がかかり、時間をかけても解けない問題が多かったです。現役時には、一問にこれほど向き合ったことがなかったので、じっくりと向き合って色々な解法を試してみる経験は受験勉強としてとても大事だったなと思います。
まつたに塾に慣れてきた頃、テストがありました。テストというものが久しぶりだったのと、数学塾の先生の手前、下手な解答を見られるのが恥ずかしいと思ったことで、なかなか書くことができず、空欄白紙ばかりで酷い点数を取ってしまいました。その時に松谷先生に「こんなことしたら絶対あかんで」と言われ、ものすごく反省しました。そのすぐ後にあった冠模試では、とにかく解答欄を埋めようとし、その結果かなり良い点数を取ることができました。そこからは、模試や塾の授業でわからない問題にあたった時にとにかく手を動かす癖をつけるようにしました。受験の時も、方針は間違っているかもしれませんが、手を動かし続けたのはよかったと思っています。
話は変わりますが、私は予備校には通わず、宅浪でした。宅浪のメリットは、自分のしたい勉強に時間を使えることです。自分の弱点がわかっている場合、そこを克服するのに好きなだけ時間を使えます。しかし、デメリットもいくつかあります。まず、勉強のペースが遅くなることです。周りを意識して問題を解くことがないので思考速度が遅くなったり、時間制限がある中で急いで課題を終わらせる、ということがないので同じ時間でこなせる勉強の量が少なくなったりします。また、計画が崩れることがよくあります。そんな宅浪の私にとって、毎週塾で、決められたカリキュラム通りに、周りと時間を意識して問題を解く時間はとても貴重でした。週に一回、このような機会があったことで、現役の時の感覚をあまり鈍らせずに本番を迎えることができました。また、自分では用意できないような難易度や解き方の問題にも触れることができたのがよかったです。
1年間という短い時間でしたが、少人数だからこそ一人一人を丁寧に見てくださるまつたに塾に通って本当によかったと思います。ありがとうございました。
最後に、少しだけ浪人のことについて書こうと思います。
浪人は成績が伸びないとよく言われますが、そんなことはありません。できないことを分析し、ちゃんと勉強してできるようにすれば成績は伸びます。自分の進路を改めて考え、高校範囲の内容をより深めるよい機会でした。1年間の浪人は思っていたより辛くなく、むしろ私はにとってはかなり楽しかったです。(ただし、模試の時や共通テスト前から受験が終わるまでは、プレッシャーを感じてしんどかったです。)
また、浪人生にも色々な人がいます。私は高校の時に理科基礎や2次で使わない社会(地理)をちゃんと勉強していたので、浪人時は2次で使う科目に時間を多く割けたのが成功した要因の一つだと思います。基礎ができていないと、浪人の時に満遍なく勉強して成績を伸ばすのが厳しいと思います。浪人をするかどうかに拘わらず、全科目しっかり勉強することをおすすめします。
(※松谷注 うちの塾以外は宅浪で見事合格を勝ち取ってくれました!自己管理能力がすばらしく、理想の勉強姿勢を貫いてくれました!本番にも強く共通テスト9割超えなど余裕を持った合格だったと思います!大学でもしっかり学んでくれそうです!おめでとう!)
神戸大学農学部 生命機能科学科応用生命化学コース 田中杏佳 洛北高校
私は高2の10月に稲荷塾に入り、高3からまつたに塾にお世話になりました。高2の数ヶ月間は数ⅡBのクラスに入って、それなりに授業にもついていけているつもりでした。しかし高3になって最初の演習1の講義を受けて知らないことだらけで焦ったのを覚えています。数学ができるようになってきたかもと一番実感したのは共通テスト後にある5回の直前演習です。まつたに塾に入塾した頃は、初めて見る問題を前にすると何をすれば良いのか分からず、白紙で終わることが多かったです。先生にも何度も「手止まってるで!」と言われました。しかし直前演習では、点数は低いですが、自分なりのアプローチを書けるようになっていました。毎週の授業で解く問題や予習する問題の模範解答の余白部分に、松谷先生はびっしりと手書きで別解や細かいテクニックを書いてくださっています。模範解答はとても簡潔に書かれていることが多いので、その手書きのメモのおかげでより理解が深まり、初見の問題でも手が動くようになったんだと思います。本番では共通テストも2次試験も、数学が大きく足を引っ張ることはありませんでした。また、模試の結果が返却される度に松谷先生に見てもらってアドバイスをいただきました。次こそは良い結果を持って行きたい!という気持ちで毎回頑張りました。
土曜日の自習室もほぼ毎週行って、土曜の午後は数学しかしないと自分の中で決めていました。後輩へのアドバイスは、高2が終わるまでに英語か数学のどちらかを自信を持って得意科目と言えるようにしておくことです。私の場合は英語で、高3の1年間あまり英語を勉強した記憶がありませんが、本番でも得点源になったと思います。
それから、私は募集要項をちゃんと確認しなかったせいで後期の試験会場を間違え、しかもその事に気づいたのが直前だったため前期の結果がどうであれ後期は受験しないことになっていました。こんなバカみたいなことをするのは私ぐらいだと思いますが、募集要項は隅々までチェックしておくことをおすすめします。稲荷塾、まつたに数学塾に入塾していなかったら神戸大を受験することさえ不可能だったと思います。1年半ほどの短い期間ではありましたが、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
(※松谷注 数学が苦手なタイプだったと思いますが、本当に1年間コンスタントに復習し続けているのを自習室で見ていました。そうしたら、最後の1か月くらいで手応えをつかんだみたいで、見事本番では力を発揮してくれました!おめでとう!)
一橋大学法学部 薗部慧人 洛星高校
一橋大学は今でこそ易しくなりましたが、その数学は文系難関として知られていると思います。しかし、自分はもともと数学が得意でとか、好きでとかでは決してありませんでした。むしろ、塾に入るまでは(今でも嫌いで、法学部に入れて数学をやらないことに解放感を感じている程ですが)数学は苦手で大嫌いでした。その苦手な数学に自信がついたのは稲荷塾・まつたに数学塾のおかげです。
稲荷塾に入塾したのは高一の3月でした。友達に教えてもらい、数IIBクラスで入り、そのテキストのレベルの高さこそ圧倒されましたが、単元テストも難なくクリアし、順調に半年で数ⅡBクラスを終わらせ、友達のいる演習Iクラスに高二の後半から参加させてもらいました。
演習Iクラスにいざ入ってみると、壁にぶつかりました。抽象的な難問への取り組み方が掴めず、予習も1問解けるか解けないかで、ただ授業時間が過ぎるのを待っているような最悪の状態でした。当時は友達とキズを舐め合って、自分としては大した努力はしていなかったのだとつくづく感じます。
高三は友達の話を聞き、面識のない松谷先生の下で学ぶことになりました。そこで薄々自分で気づいていた"全ての方針が見えてないと手を動かさない"という癖を松谷先生に指摘され、自分で壁を作っていたことに気がつきました。難問といえども、基礎の積み重なりで、問題に関係ありそうな定理や法則を書き並べると自然に解答に近づく、という当たり前のことでしたが、自分としては最大の課題でした。その"踏み込み"を意識して取り組み始めたことで、夏前から始めた過去問も、古い問題でも平均2.5完出来るようになり、自信に繋がりました。英語には自信があったので、世界史に集中してオープンの勉強をし、その後共テ勉強に移ると、もちろんのことながら数学力はみるみる低下していきました。
共テ後、夏以降しっかりとやっていなかった数学に手を付け、基礎の復習を重点的に行いました。その結果、近年易化したことも相まって近3年の過去問は3.5完くらいできるようになっていました。本番は物凄く緊張しましたが、焦らず楽観的に考えて解き、3問答えを書きました。
最後にはなりましたが、松谷先生、稲荷先生には大変お世話になりました。合格に導いて下さりありがとうございました。
後輩へのアドバイス
まつたに塾では基礎から発展まで多くの問題に定期的に触れることができます。武器を備えるチャンスです。無理と思った問題でも全力で復習して自分のものにしてください。またこの2年間、友達に負けないように!とばかり考えて、二人で牽制しながら切磋琢磨してきました。皆さんも是非ライバルや仲間を見つけて二人で高めあってください。一人での戦いは試練を呼びます。
文系生へのアドバイス
文系生には演習Iの問題は難易度が高いと思います。稲荷塾・まつたに塾ならではの効率的な解き方は、もともと数学が苦手な人には苦痛に感じるかもしれません。しかし逆に捉えれば、当塾ならではの問題への取り組み方をある程度掴むと、文系の大学入試問題は東大でも合格点に辿り着くと思っています。どんな問題でも壁は多くて3つくらいで、やることは同じです。問題を言い換えて捉えること、使える武器を並べること、適切か条件やミスがないかを確認すること。文系の最難関は発想です。しかしその発想力は武器の完成度と紐ついています。週一の演習の2時間を無駄にしないように頭をフル回転させ、頭をヘトヘトにしてください。数学ⅡBクラスを完了して得たその基礎力を活かして、次の一歩に踏み込んでいってみて下さい。全ての可能性を試してみてください。ありえないだろうと思ったその一手が数学力だと思います。文系だからこそ数学で負けないように頑張ってください。
(※松谷注 東大京大一橋大などの入試の数学は文系入試でもかなり難しいものが出題されます。そして、配点の大小にかかわらず実は入試で一番点差がつく科目です。数学はそんなに好きではなかったようですが、書いている答案はりっぱに合格者の水準を超えるものになっていました!大学では好きな学問を一生懸命楽しんで学んでね!)