数学の問題は一応AIにも解かせて自分の解答をダブルチェックする?

松谷です。

新しく問題を考えたり、新しい問題を解いたりするときに、念のためAIに解かせてダブルチェックするという手法をとることもありうるかなと思っています。

無料バージョンではなく、AIの最新版については、それ用に調整したものについては、数学オリンピック金メダリストレベルになっているようです。そこまで特化していないものでも、東大理三合格レベルには達したようですから、もう最高峰のレベルになっているというのは疑いようもありません。しかも人間には出せないスピードでやってくれるので、すくなくともチェック用にはかなり役に立つと思うんですね。

 

たとえば、模擬試験を作成したりする場合は、作問会議をしたりするのが普通に、そこに問題を持ち寄ります。というより、問題を先に相互に送っておいて、その会議でどの問題にするかを決めるというような流れが普通です。

で、自分の問題を出す前に、やっぱり単純な考慮漏れとか単純エラーがあったりするのは嫌なので、AIにチェックさせて確認するというのはめちゃくちゃありうることかなと思うんですね。もちろん校正者さんとか数学的な内容の吟味者さんみたいな人もいるんですが、その前につぶせるものはつぶしておきたいと思うのでね。

 

また、自分で作った問題だけでなく、入試問題の解答速報みたいなのを予備校が出したりすると思うんですが、そういうのも、実はAIがやると、たまに間違いはするものの、20分くらいで解答速報が出来上がったりするんですね。そのままは出せないですが、自分で解いたりしたものをチェックしたりすることで安心感は増すとは思います。

 

まあ今はそういう使い方は結構いいと思うんですね。

僕でも不安があったりしたら、チューターの先生に解いてもらったりすることがありますが、そんなにいつもいつも頼めるわけではありませんしね。AIで確認してみるのはいいような気がします。

 

 

しかし、そもそもAIが参考にするというレベルを超えてきた場合は、話が変わってきて、主と従が入れ替わるかもしれないわけですね。というか、もし主と従が入れ替わったとしたら、数学講師の仕事というのは、解説や解答作成、問題作成というのと離れて、人間とのインタラクションがメインになるわけです。

そうしたときに、勉強している状況を時に励まし、ときに叱咤して応援するという立場をやることは僕がいつもやっていることなので、そのままやればいいと思います。

しかしながら、やる気を出させるとかいう仕事をメインに打ち出す塾も出てくるのかもしれません。いや今もすでにあるかな。でも、僕としては、やる気を出させるっていうのは塾講師単独の仕事ではなく、もっと生活全般が関わる話だと思うんです。ご両親、学校、周りの大人、友達、様々な経験、長い年月それらがいろいろと溜まっていって、どこかで芽吹いているのかなと。それを少しだけ関わる塾がさもやる気出させる技術がありますみたいに唄うのは詐欺みたいに感じるんですけどねえ。。

そして、数学を通して生徒とやりとりするのが面白いんだけどなあ。cheer up するだけだったら、応援団的な能力だけの話になるから、いまひとつ面白さが半減するような。僕としては、そういう応援能力は個人の特性としてのプラスアルファというスタンスなので、それだけで勝負となったら、うーん、厳しいかも。。

まあでも、いずれにせよ、AI自体は小人数マンパワー不足気味の個人塾にとっては、大手塾と渡り合っていく可能性を生み出しうる補助ツールだなとは感じてはいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です