共通テストでの数C平面上の曲線と複素数平面を選択するか否か
松谷です。
共通テストの数2BCは今年度から60分だった試験が70分に変わって、大問が7つあって一部大問を選択する形式になっています。共通テスト出題方針
3問が必答問題で、残り4問から3問を選択する形になっています。
第1問の三角関数、第2問が指数対数(第1,2問で図形と方程式か高次方程式のところが出ることがあるかもしれませんが)、第3問微分積分のところが必修で(第3問の微積は少しだけ配点が多い)、試作問題の配点
残りの大問が、
第4問数列
第5問統計的な推測
第6問ベクトル
第7問平面上の曲線と複素数平面
の4つになっていて、ここから3問を選択するということです。
それでどれを選択するかというのが問題になってきます。数列とベクトルは多分95%くらいの人が選択するであろうと思いますので、残り一つをどうするか。
多分、文部科学省の押しとしては、新しく加えた統計的な推測を含めて、第4,5,6問の順番に選択して欲しいんだと思います。
しかしながら、第7問の平面上の曲線と複素数平面はどうなんだ?意外に穴場なのか?という疑問が出てくるわけですね。
結論から言うと、
文系は統計的な推測にしといたらいいと思います。
理系は統計でも平面上の曲線と複素数平面でも別にどっちでもいいとは思いました。
まず、文系の人にとって、複素数平面、二次曲線、分数関数や無理関数、極方程式をちゃんと学ぶのはそれこそ膨大な時間がかかりますし、かなりの慣れが必要なのでまったくおススメできないです。まず、共通テストの試作問題を見てもちょっと難しめだなと思いましたし、統計の方が圧倒的に楽に身に付きますし、もっといえば試験を解く時間も慣れればめちゃくちゃ縮められると思います。多分頑張れば、7,8分くらいにまでできると思います。
理系の人にとっては、ちゃんと数ⅢCまでしっかり勉強している人にとっては、まあ別に対応できると思いました。
一応先日買ったこれにのっている問題は全部解きましたが、まあ複素数平面二次曲線極方程式に慣れていれば標準的なものかなと思いました。ただ、極方程式については二次試験でもそんなに出ないこともあって、かなり対応が薄い人が多いと思いますので、教科書などで今一度確認しておいて欲しいなと思います。
ただし、統計の勉強ってあんまりやらないから、もし東大や府立医大みたいに2次試験にも範囲に出ますよと明言している大学を受験するならば、それはここでちゃんとやっておいた方がいいんじゃないかと思います。しかも解く時間を考えると実際は慣れれば統計の方が速く終わるとは思います。複素数平面とか二次曲線の問題って結構計算が面倒なことがありそうですのでね。