やればできると失敗の経験をさせるのバランス

松谷です。

やればできるという自信を与える。
失敗の経験をさせてそこから立ち上がり方を教える。

これって、両方とも大事だと思います。
多分、各教育機関の思想によって何を重視するか異なってくると思います。

以前所属していた個別指導塾だと、褒めて励ましながらやればできるという自信を与えるというのが大事な中心コンセプトだったと思います。
これはこれで機能していましたし正しい面はあります。

でも、稲荷塾で今働いているなかで、先回りしていろいろすべて表面上教えたとしてもできない子はできない、分かったとしてもできないというのも多く経験し、テストなど実戦形式でつまって自分の足りないところを感じてそれを埋めにいくという能動的な勉強になったとき本当に成長する面もかなり感じました。また、教えたことをできたとしてもただそれを再現するマシーンになっただけでは自分の考えるスペースが奪われてしまい、生徒に何か限界を与えてしまうという面もあります。

一方で、まったく分かっていない子に演習をさせても時間の無駄のようになってしまうのも感じてきましたから、できなかったとしても、まずなんとなくでもわかったかもという状態にさせてあげることも重要でそこから自分に対して少しずつ自信が出てくるという面もあります。

おそらく基礎層標準層はやればできるという自信を与える方が良くて、上位層は失敗の経験をさせて立ち上がり方を教える方が良いというようななんとなくの傾向はあるのかもしれません。

ただ、生徒ひとりひとりによっても違いますし、講師の対応の仕方や生徒との関係性によっても違うのかもしれません。

僕はこれまでの経験と自分の性格などを考えると、それをかなりバランスをとりながらミックスさせていくのが良いのかなと感じています。
少なくとも今は。

生徒を最大限伸ばしてあげたいなというのは変わりませんので追求していきたいと思います。