小学生部や中学数学クラスは1:5だけど個別指導?

松谷です。

うちって、小学生部と中学数学クラスは1対5で指導しています。それぞれの子が別のことをやる個別指導形式でやっていますね。

 

1:5って個別指導として大丈夫?

 

と思われるかもしれません。

 

個別指導といえば、1対1とか1対2とか多くても1対3でしょ。みたいな感覚があるでしょうからね。

 

実際に僕も個別指導塾の教室長をやっていたときは、1対1や1対2での個別指導をバキバキに売り込んでましたし。

 

だから、サービス的にあかんのちゃうか?!

と思われるかもしれませんが、

まあ、実際には大丈夫なんですね。今まで、全国トップレベルの子も、僕からみた標準的な子もそれで教えられてきました。

 

 

なぜか?!

 

 

これには、前提があるんですね。

 

 

・教科が数学であること。

・生徒にある程度理解力があること。

・生徒にある程度進む力があること。

・教えるところが多すぎないやや簡単めな教材から始めること。

・講師が全ての質問に瞬時に答えられること。

・講師がある程度全生徒に目を配れること。

 

 

です。

 

なぜこの前提があるとうまくいくかというと、

・教科が数学であること。

→数学は国語や英語や社会と比べて教える時間より、自分で解く時間の方が大事な面があり、そちらの方が時間が長いのが普通なのである程度多い生徒でも機能するんですね。個別指導塾の経験から数学以外だとまあ無理です。

・生徒にある程度理解力があること。

→こちらが生徒に合わせて説明をしますが、理解力がかなり低めだと普通は30秒くらいの説明で理解できるところを5分くらい説明しなければならないかもしれません。プロなので手を変え品を変え様々な具体例を持ち出し、かみ砕き続けて理解してもらうことはできますが、一事が万事そんな感じだと全体の中でうまく機能しなくなります。生徒もこちらもストレスがかかりますのでよくありません。というわけである程度の理解力が前提になります。

・生徒にある程度進む力があること。

→理解したとなったら、それをもとに問題を解いていってもらうことになりますが、自分で問題に取り組むというのは能動的な作業です。テレビとか映像講義みたいに勝手に内容が流れていくわけでなく、自分から集中して問題に取り組まないと進まないわけですね。でも生徒によっては、自分で進める集中力やモチベーションがない場合があり、その場合はうまくいきません。

・教えるところが多すぎないやや簡単めな教材から始めること。

→教材によっては難しすぎる場合などはこちらがずっと解説しなければならない場合もあります。もしくは、毎回詰まるから質問をし続けないといけないかもしれません。それではやっぱり機能しにくいわけで、ある程度やりやすいところから始まる教材だからこそ自分で進めることができて質問などもちょうど対応しやすい数に収まるわけですね。

・講師が全ての質問に瞬時に答えられること。

→質問や説明がある程度対応できる数におさまったとしても、5人いたら結局1時間のなかで20回くらいは説明したり質問対応したりといった場面が訪れるんじゃないでしょうか。もし、それらの対応に毎回3分くらいかかったとしたらそれだけでオーバーしてしまいます。ということで、どんな質問が来ても、瞬時に答えられるからこそ対応できてるのかなと思います。

講師がある程度全生徒に目を配れること。

→でも、5人というのはやはりある程度人数いて、それぞれがバラバラの動きをしているので、詰まっているなとか、もうすぐ説明しなければいけないなとか、そういうところに講師側は目配りをしないといけません。

 

という感じですね。

以上の前提をクリアしているから1:5でも教えられているという感じですね。僕は個別指導塾の教室長を3年くらいやっていたので、1対1や1対2、1対3などの特徴などをよく知っているので、なんとなく1:5での個別指導なんてできるの?と懐疑的になる気持ちはわかります。しかしながら、それらの経験を踏まえてもこの前提なら上手く機能するのは確かです。もちろん、生徒側にも講師側にもある一定の水準が求められてしまうんですけどね。機能する生徒にとっては、効率的でいいんじゃないでしょうかね。お値段もリーズナブルにできがちですしね(公文と同じくらいかな?)。

 

もちろん合わないお子さんはいらっしゃると思いますから、その場合は別のサービスを利用されたらいいと思っています。塾はいっぱいありますから、必ず自分のお子さんの特性にあった塾がありますからね。ある塾にこだわるなんてことはしないでいいと思いますよ。(商売っ気がなさすぎる発言ですが。。笑)

 

ちなみに、ある時期に合わないけど、時間が経つと合うようになるみたいなケースも結構ありますので、そのときはいつでも戻ってきてもらえればと思っています。

成長のタイミング、いろいろなモチベーションのタイミング、環境的なタイミングなどいろいろありますからね。

若い学年で高校数学にチャレンジして大苦戦したけど、高校受験して戻ってきてみたらすんなり理解できたみたいなこともありますからね。

 

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