2025共通テスト数学1A数学2B感想

松谷です。

まず、共通テストお疲れさまでした!!!

受験生も同日模試受けている生徒も本当にお疲れさまでした!

中学受験以来くらいの久しぶりの本番入試の人もいるだろうと思いますから、きっと緊張したと思います。

それをよく耐えてやりきったと思います。

とりあえず今のところ聞いている感じでは、

共通テスト全体としては、新課程初年度らしくおさえめの出題だったというように認識しています。

化学や日本史など一部の科目を除くとほぼ波乱なしといった感じかなと思います。

これは初年度の生徒のことを考えると、大学入試センター側のとる手としてはもうこれしかないと思うんですね。

だから、僕はそれで良かったと思っています。

ただ、受験生側は多少良かったとしても、実際は、割とみんながそれなりの点数になっているんだと思うんですね。(何人か報告してくれただけでも、9割超えが複数いますので。)

だから、リサーチが返ってくるまでよくわかりません。

なんとなく、できた!という気持ちを元に出願自体は強気の出願が目立つようになるかもしれません。

いずれにせよよっぽど偏った割合の大学以外は、僕は二次試験勝負になったと思います。だから、

今日から完全に切り替えて二次試験の学習を開始していってほしいです。

この1週間で共通テストボケは消さないとだめです。なので、まずはこれまで貯めてきた復習を一気にやるところからスタートです。

そして二次試験レベルの頭の動かし方、記述の仕方、数3Cへの慣れ、難しい英文への慣れ、などなどを戻さないといけないわけです。

今日からやで!!!

 

さて、一応、共通テストの数学の問題をざっくり解きましたので、感想を述べておきたいと思います。

数1A

 

【全体概要】

4問構成 全問必答 70分2025年度 大学入学共通テスト 問題・解答速報 | 毎日新聞

第1問 (1)数と式(2)主に三角比

第2問  (1)二次関数(2)データの分析

第3問 図形の性質

第4問 確率

【全体感想】

昨年までの、確率整数図形から2問選ぶ形式から確率と図形が必答になりました。

全体の難易度としては、特に序盤でちょっとやりにくさをところどころ感じました。

昨年と比べると、純粋な問題難易度は同じくらいかもしかしたら今年の方がちょっと難しくてもおかしくないんですが、設問形式の変化と分量減少の影響で2.3点くらい上がるかもしれません。でも序盤にやりにくさを感じると受験生の足取りが重くなるのでその分平均点にも影響を与えるかもしれません。こういうのを同程度と表現するのかな。

去年よりは時間には余裕があったような気がしました。(去年より10分くらい早く解き終わったかな。)でも、第3問までに割と時間がかかって確率が5分とか割とあっさり終わったのでたまたまそうなりました。もし確率が重かったら一気に印象が変わったと思います。

第1問(2)にしても第3問にしても図形が多いっていう印象ですね。そしてなんか感覚的には高校数学じゃなくて、中学数学の図形って感じなんですよね。第1問(2)の三角比にしても第3問の図形の性質の空間図形にしても。あんまり見慣れてない設定なので、こういうのを考え慣れてない人にとっては正直嫌かなと思います。でも図形必答なので逃げられないですね。

第2問(1)二次関数は特になくて、噴水の絵が話題になってたくらいです。(2)のデータの分析もそんなに時間かからなかったかなと。X+Yの変量の変換も出てましたね。計算せずに知識で答えましたが。。。あと試作問題通り、仮説検定の超簡単バージョンが出てましたね。内容を知っているかだけが問われる問題でした。

第3問の空間図形バージョンからの平面を取り出しての方べきの定理とか、空間において三平方の定理を見ぬいて直線と平面の垂直関係を考えるとか結構目新しくて嫌なんじゃないですかね。ちゃんと面と面の垂直、辺と面の垂直、辺と辺の垂直の定義知っていますかみたいな。ちなみに高校数学における直線と直線の垂直はベクトル的な意味での垂直をちゃんと垂直と定義しているんですが、その内容が問われていました。一方で、中学数学では垂直に交わる直交のみを触れていて垂直だけど交わってないやつはねじれの位置ですね、って感じでたいてい流しているんです。問題集とかだと。そこを聞いてましたね。意地悪だな。

第4問は期待値慣れしている人からしたらほんとやりやすい問題だとは思います。

第4問が顕著ですけど、それ以外にも頻繁に登場していたのが、数値をいったん求めてからそれを定性的に判断させる雪だるま式の問題なんですね。これなんですか。それ数値間違ったら終わりやんけ。定性的な判断簡単やし。なんやねん。

というのが全体感想でした。

まあでも、丸いところに収まったと感じていますので、これくらいの分量と難易度でいいんじゃないかと個人的には思います。特殊な対策が必要すぎる問題になったらそれは本当に微妙だと思うので。

 

続いて

数2B

 

【全体概要】

7大問。第1~3問まで必答で、後半4問のうち3問を選択する。70分。2025年度 大学入学共通テスト 問題・解答速報 | 毎日新聞

第1問三角関数

第2問指数対数

第3問微分積分

第4問数列

第5問統計

第6問ベクトル、図形と方程式

第7問複素数平面

【全体感想】

一つ?大問が増えて時間が60分から70分に増えました。

一つ大問が増えた分時間が厳しくなりそうですが、1問1問の分量は慎重に抑えてあるような気がします。だから時間対比の分量としては増えた感じはしません。むしろ減ったかな。実際僕自身でもやってみて、4,5,6,7と選択問題をすべて解いたうえで時間が20分ほど余りました。(本試験で解いてる受験生はもう少し慎重になると思いますので、状況は違いますが、ただの経年比較用の材料としてそう感じました。)2022本試や2023の追試などと比べると、明らかに量を意図的に抑えています。

個人的な感覚としては、難易度としては易しくなったかなと感じました。去年をはっきり覚えてないのが痛いですが。。平均もしかしたら60ちょっと超えるんじゃないかなあ。難関大受験生にとってかなり楽になった気がしました。(実際90以上、95以上の割合が高い。)

上位勢があまりにもカンストしてしまってただのミス勝負になってしまうので、おそらくもう少し負担があってもいいとは思いますが、初年度なのでこれでいいんだと思います。これが基準になって微調整がされていくのかなと。

 

第1問 三角関数は三角関数の基本の方程式の解き方の話ですね。塾でも、三角関数の方程式不等式の基本として最初に扱うやつなので、誘導が邪魔に感じるかもしれません。

第2問の対数の話は常用対数表をうまく使う感じで慣れてないと思いますので、少しやりにくく感じるかもしれません。あと、ちょっと自然な立式と違う誘導をされてるように感じる日本語が読みにくいかも。全体の中では一番やりにくいかなと。

第3問 微分と積分の関係性を問う問題ですね。原理的というのかわかりませんが、二次試験とかの内容とも少し違うので、混乱しやすいかもしれません。共通テスト関連では何回か問われていますが。

第4問 数列は格子点の問題は目新しいとは思いますが、2次試験やってる人にとってはすごくやりやすいと思います。

第5問 統計については、今回仮設検定が初めて出てくるので、大胆な出題ができないので、本当に基礎だけ聞いてました。次年度以降はさすがにもう少し難しくするんじゃないですかね。あまりにもなので。。

第6問の空間ベクトルは実際はベクトルの問題というよりは図形と方程式とかの計算の問題でしたね。ベクトルらしい侘び寂びが何もなかったので。

第7問は複素数平面だけで、二次曲線や極方程式の出題がなかったです。垂直になる条件を純虚数条件から考える問題でした。二次試験で複素数平面やっている人にとってはかなりやりやすかったかなと。

選択問題は、4問中何を選択しても大丈夫かなと思います。どれも同じような取り組みやすさなので。むしろ大問1〜3の方が難しい気がします。

おそらく、大問数多いから可処分時間を考えると浅いところまでしか聞けないからこうならざるをえないのかなと。

選択4大問の難易度差、かかる時間の差をあまり作らないって相当難しいので、それはかなり慎重に作らはったのかなと感じました。

 

 

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