満点か退塾か。
松谷です。
どうしても学習態度や気持ちに問題を抱えていて、再三のこちらの働きかけが通じず、通常の方針では改善が極めて難しいと僕が判断する場合があります。
その場合の、僕がとる最後の対話手段がこれです。
「満点か退塾か。」
外資系みたいですね(笑)
up or outみたいな。
まあ、諸刃の剣ですよね。ほんと。
対話とも言えないかもしれません。ただの野蛮な行為かもしれません。
能力的な問題だったら、そういうことはしないんですね。基本現時点では合わないと思いますと伝えればいいと思いますから。
でも、学習態度や気持ちの問題であれば、何かのきっかけで改善する可能性はあるわけです。
でも親とは違って塾が永遠に待つことはできないんですね。周りへの影響もありますしね。
今のところその手段をとったことは2回ありましたが2回とも満点はとってくれました。
いやちょっと昔もいれたら3回くらいあったかな。
まあそれが何かのきっかけになって良い方向に転がるならいいなあともうただ願ってるだけですね。
もちろんそんなやり方が褒められたものではないのはわかっています。
なかば脅しですからね。
でも、もし満点を目指したいと思う場合は、退塾しないでおきたいという自らの意志が働いているということであって、それは勉強することの意味というかそういうものに気づくきっかけになるかもしれないのかなと。
今のご時世で子供たちはとても貴重であり、それぞれの家庭で大事に育てられていることと思います。うちの塾の親御さんなんて、僕からしたらスーパー保護者さんばかりのような気がします。
しかしながら、場合によっては、その大事さが、どこかで甘えを生んでしまい、与えられることに慣れすぎて、自らの意志がなく、ただやらされている、やってやっている、上手く行かない場合は与える側が悪いというような、そんなような思考になっているかもしれません。
それはどこかで反転しないといけないとは思うんですね。
そのきっかけになったらいい、とまでは思っていませんけどね。
実際には人間はほっとけば学び始めるとは思っているんです。いろいろな現代の環境の中で、その勝手に学び始めるまで待つことができない場合も多いんだろうなと思っているだけです。