実力の割に点が取れていない子の答案に見られるのは
松谷です。
実力がある程度あるなついてきたなと思う子でも模試の
点数などが全くふるわない子もたまにいます。
そういう子の答案のチェックして見られたのは、
ミス、ミス、ミスです。ミスの山です。
計算ミス、題意とり違えミス、転記ミスです。
はっきりいって青ざめるくらいミスをしていました。
どうりで点数にまったくならんわけだ。
入試数学ができるようになるには、
「取れるMAX得点の最大化」と「自分の現時点の実力でとれる得点の最大化」
が必要になります。
つまり、実力upと得点力up。この両方が大事ということです。
入試でボーダーライン付近にいる多くの受験生にとっては、本当に数点で勝負が決まってしまいます。
実際は、合格者の3分の1くらいはボーダーライン付近なんじゃないかなと思います。そしたら多くの人がそうなのかなと思います。うちの塾にもいっぱいいいます。
そういう人たちは、圧倒的な実力でオーバーキルするなんてことは無謀です。そうじゃなくて、できるだけ実力はupする。そして、試験になったらその実力の中で最大限得点する。そういう姿勢が絶対に必要です。当たり前です。
それをどう行動に移したらいいか分からない人のための行動指針があります。
それは、
「序盤の計算は慎重に」
です。
序盤の計算で間違うとほぼ0点になります。
そのあといかに完璧な議論を展開してもその間違った計算を元に展開していった場合0点です。
かけた時間とできたはずなのにという精神的ショックも考えると恐ろしいです。
そして、
「nがらみは代入し確認せよ」
nじゃなくてもθなど一般的な文字で答えを出すやつは、それに具体的な値を入れて確認するわす。n=1,2θ=0,πなどです。それで合ってそうならものすごく合う確率が高まります。求値問題は合わせなんぼというのが実際のところですから。(議論は正しいのは前提として)
見直しをするのがおっくうな人もきっといるでしょうが、これをすることをルールに決めておけば大きな改善が見込めます。また、これをすると試験中である程度の得点計算ができます。そうすれば試験の中盤終盤でもう少し踏み込むかどうかも検討できるでしょう。
まあそんなところですね。
たとえ、4完できたはずだと豪語しても、序盤からのミスばかりで答案が1完であれば、
一番簡単な1問だけに150分かけて1完した人と同じです。
それは悲しいわけです。
自分の自信にするためにももぎとってこい!
と言いたいわけですね。きっとやれると思うので。
ちなみに僕は模試や答案などを見て、学習アドバイスはしますが、進路指導はほとんどしないというのが正直なところかもしれません。
もちろん情報などは提供しますし、先輩の例や大学の内容などそういうところは紹介したりはします。あと、その進路が現状で確率的にどんなものなのかは知らせるかもしれません。
しかしながら、イチ数学の塾講師に進路を強制するような権限はないと思います。
そうではなく、その子が決めた進路に立ち向かうために応援するというのが僕のやることなのかなと思いますのでね。たとえば志望校を変更した人がいたらそれはそれでその変更先に向けて応援するというのが僕の努めかなと。
例えば絶望的な実力不足の生徒が医学部を志望していたとしても、医学部志望だとするとここまではできないといけないねとか、あるいは絶望的に実力不足だね普通の医学部志望の高校1年生でもそれより出来るよとか、そういうことは伝えます。しかしながら、医学部をあきらめるとかそういうところには僕が口を出すことではないのかなと。目指すなら目指すなりの努力と成果を見せるはずですし、それがもしできない場合は、自分で判断するのかなと思っています。