アルカラス対シナーにより歴史は上書きされ出したかも。
松谷です。
テニスは、ずっとBIG4の時代が続いていました。
BIG4というのは、
世に出てきた順でいうと、フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーのことです。
この4人がなんと20年近くテニス界を席巻していたんですね。
とんでもないことです。
しかし、ようやくその支配も終わりを告げようとしています。
フェデラーは引退し、ナダルは今年限りと噂されています。
マレーは一時ケガで引退していましたが戻ってきて戦っていますが、上位には食い込めていません。
ジョコビッチはそんななか一人トップの座を守っていましたが、つい数日前に世界ランク1位を明け渡しました。
そういうわけで、BIG4の時代が終わりそうなわけですね。時代の転換点です。
そんな時代の転換点で、彼らの歴史を受け継ごうとしている急先鋒は、
シナーとアルカラスです。22歳と21歳です。
シナーはつい先日ジョコビッチから世界ランク1位を奪って、今年の全豪オープンも優勝して今一番勢いのある若手兼王者です。イタリア人選手初の世界ナンバーワンです。ストロークの破壊力の次元が今断トツで、大砲みたいなショットを、早いタイミングで、本当に打ち続けてしかもほとんどミスらないので、圧倒的強者になっています。そんな若き王者なのに、実はテニスを本格的に始めたのが10歳とかなり遅めなのですね。しかも、その前もスキーのチャンピオンだったらしく、調子にのらないように、今一つ結果が良くなったテニスの方を選んだとかいう話も聞きます。
一方でアルカラスは、シナーより1,2年早く頭角を表し、すでに全米オープンと、ウィンブルドンを優勝しているもっとも華のある若手兼王者と言えます。プレーがめちゃくちゃエクサイティングで見ていてめちゃくっちゃ面白いです。ハードヒット、スライス、ドロップショット、ランニングショットなんでもござれなうえに、身体能力が抜群しかも、陽気なスぺイン人という感じで試合中の感情表現にとっても惹きつけられます。
その二人がなんと全仏オープンの準決勝で激突したんですね。
その試合がもう、これはBIG4を引き継ぐ選手たちのまさにそのテニスでした!
最高のラリーあり、驚きのスーパーショットあり、メンタルの削り合いのはらはらあり、逆転につぐ逆転あり。
最高でしたね!
これで、ここから10年くらいまた楽しめそうです(笑)
ちなみに、
その試合の勝者であるアルカラスは、ズべレフと対決します。
そのズべレフもまた、この前記事にしたように、ナダルの最後かもしれない全初オープンの初戦の相手だったわけですね。
なんとも、ドラマチックです!!