東大とか京大入試で高得点域を取ろうと思うとまた別の難しさがある。

松谷です。

東大とか京大の問題で8割以上とか満点近いような高得点を取ろうと思うと合格点をとるのに比べてまた別の難しさが出てくるかなと思います。

駿台全国模試でもそのようなことを感じます。満点付近を狙おうとするとかなり大変になるという印象です。

 

入試問題は標準的な問題とやや難の問題、やや易の問題などで構成されています。それぞれの割合は大学や年度によって違うと思いますが、6:2:2とか5:3:2とか5:2:3くらいでしょうか。

で、合格点を取ろうと思うとだいたい6割くらいの得点を狙うわけなので、標準問題とやや易しい問題を見極めて片づけて、やや難の問題は少しかじって部分点でもかすめとれれば十分と思います。(東大の標準問題は普通にいうとやや難問題ではありますが。。)

しかしながら、8割や9割を目指そうと思うとそういうわけにはいきません。6問あったら5問完答くらいを狙いたいという状況になります、それはできなかったとしても、4問完答1問半答くらいか3問完答3問半答くらいが必要になってきます。そうすると捨てるという戦略をとりづらいわけですね。

ある程度入試に習熟すると解けない問題というのはかなり減ってきます。0にはならないとは思いますが。

でも、時間があれば解けるというのと試験時間の中で解けるというのはやはり違いいます。延長線上にはあるものの、まだ隔たりがあることかなと。

 

迷いが少ない状況で解ける問題が多ければその隔たりを埋めていけるかなと。

つまりざっくり言ってしまえば「解ける問題はさくっと処理する。」

これができると、少し考えが難しい問題に時間を投入出来たり、少し処理の方向性を誤ったりミスしたりしたりしたときの場合のリカバリーもききやすく高得点域をとれる可能性が高まるかなと。

普通の受験生としては1問完答するのに25分で解ければ実際は十分なのです。普通は解けない問題があるからその問題を5~10分くらいで捨てることになるのでそこから余裕が生まれるからですね。

でも、高得点域を狙う場合には捨てる問題が出ない可能性も大いにあります。であれば、15分などでさくっと処理出来てしまう問題が1問ないし2問くらいあれば強いかなと思います。(京大は本当にそれが出来る問題がちょこちょこあるかなと思います。最近の東大は重い問題が多くなかなか厳しいですが。)

そうすればだいぶ余裕が出ますので。

 

じゃあ、どうやってその短時間で処理できるようになるのか。

それは地味なのですがやはり普段の勉強がものをいうかなと思います。

1問1問の演習を血肉にしており似たような問題が出たときにすぐ反応できるようになっていること。もちろんそれは多いに越したことはないです。最初に解いたときに時間がかかったりなかなか思い浮かばなかったりした問題についてなぜこの問題が思いつきにくかったのか次にどうやったら良いのかを経験として自分のなかに蓄えられていること。典型的な問題についていくつかの方針があったときに自分なりに方針の選択などを言語化できていること。計算なども素早く合わせられるように工夫できるところは工夫したりしていること。

などなど正直結構小さいことの積み重ねだとは思うんですね。でもその小さな蓄えがどこかでばしっとつながる問題セットとかがあって、その後はその確率が上がっていくということかなとは思います。

問題セットで演習すればどんどん研ぎ澄まされていくとは思います。

まあなんとなく最近、京大模試の問題解いたり、東大の問題の採点したりしたり、相談を受けたりしたときに少しそんなことを思いました。

年度によっては満点はどう頑張っても厳しいというときもあるとは思いますが、受験生の中で極めて高得点を取ろうと思う時のマインドとしてはそんな感じかなと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です