どうして5分で分かることを45分もかけて教えるんだろうby藤井八冠
松谷です。
「どうして5分で分かることを45分もかけて教えるんだろう。授業がつまらない。」
と、小4のときの藤井聡太八冠が言ったそうです。
そのときの、担任の先生が、「聡太みたいな子もいればそうでない子もいるんだよ。」
と言ってそれをすぐに理解して自分のことに目を向けるようになったとか。
他にも、「授業で十分なのに宿題をする必要は?」みたいなことを言ったときにも
先生から理由を説明されて、妥協案で一部の宿題を学校にいる間でやることに落ち着いたとかだったでしょうかね。
これを聞いて思うのは、「いやあ藤井君は天才だなあ!」
という感想ではありません。
一般的な小学生と藤井君の頭の回転スピードとかの差でいったらだいたい100倍くらいはあると思うので、まったく驚きではないというかむしろ控え目にいっているのかもしれません。
さて、藤井くんはもちろん特殊な能力をもちろん持っていると思います。小4でプロ棋士より詰将棋が得意だったりするくらいですから。
でも、そこまでいかなくても、ある程度得意な子であれば小学校や中学校の授業のスピードと理解のスピードは恐ろしくずれてしまうのが普通だと思います。
特に小学校や公立の中学校であれば、学力的な輪切りを行っているわけではないので、取りこぼしが出ないように標準よりややゆっくりくらいを意識して進められるからですね。もちろんそういう恩恵を受ける生徒もいっぱいいるので、それが悪いというわけではありません。自分が親の立場になってみて、自分の子供がそんなに勉強得意じゃないなと思ったら、それがありがたいなと感じますからね。
しかしながら、その遅くて退屈だと思っている生徒にとっては、それで逆に興味をなくしてしまう可能性もありますので、その興味を持たせてあげられる仕組みは必要だなと思います。
それが学校内でなんらかの工夫がなされるならそれでいいと思います。
ただ、現状としては、学校の先生がそれを担うには負担が大きすぎるので、塾産業がそれを担っています。
つまり標準やや下のスピードだと遅すぎると感じる層と速すぎると感じる層に対する補完を行っているわけですね。ある意味隙間産業ですね。
で、うちは小中学生につていはある程度算数数学が得意な子を対象していますが、
どんどん先を学べるのがいいなと思いますけどね!何より楽しそうですし!
高校生はまあ少し意味が違いますが、入試からの逆算を考えるとやはりある程度速めに進めていくのが吉ですね。
高校数学自体は算数や中学数学に比べると分量が結構多いので、そんなに楽ではないですけどね。
でも、高2の終わりくらいまでにある程度のレベルになるというのはとても大事なことな気がします。
東大京大理系や難関の医学部などを目指していく標準的な生徒だったら高2終わりで神戸大くらいの問題は解けるようになっていて欲しいところですのでね。