英検1級の単語どうしたらいいですか?

松谷です。

英検1級受けようか迷ってる生徒から、

英検1級の単語ってどうしたらいいですか?って聞かれました。

そうそう。大変なんですよね。英検1級って語彙問題だけが異様に。

まず、覚えなくても他の読解、英作、リスニング、スピーキングのトータルで合格点をとるというのは可能です。

しかしながら、あまりにも不安要素を残して試験を受けるというのが普通の人は怖いのかなと。

また、ただ覚えればできるものを無視するのもなんだか、気持ち悪いなと思います。

実際僕の生徒で英検1級のサポートをしたとき1次試験が合格ギリギリで1問か2問差くらいで合格していたので、明暗を分ける可能性もありますからね。

ということで、僕が語彙を覚えたときの話をして、実際は余裕で行けるぞと思ってもらいました。そしたら、なんとなく行けそうかなと思ってくれたみたいでした!!

 

さて、あーでもこの話なんかしたことあるなと思ったら、むかーしに記事に書いたことがあったんですね。掘り起こすのも大変なので、ここに貼り付けておきます。(記事稼ぎともいう笑)

誰かの参考になれば!では!

 

---------記事1------------

 

僕が今回の実験で明らかにしたいのは、次の4つです。

 

1.アプリなどの最新機器は、英語学習に、有用な効果を与えるのか?

2.英検の1級の語彙はどれくらい難しいのか?自分のレベルとどれくらい乖離しているのか?

3.英検の過去問を、やったらどれくらいとれるようになるのか?

4.単語を覚えるのにはどれくらいの時間がかかるのか?

 

ふむふむ。皆さんにとっても、少しは有用なのではと思いますしね。

さて、パス単英検1級アプリを購入して早速やってみました。(まぁ840円ですし、安いですからね)

 

まず、

 

1.アプリなどの最新機器は、英語学習に有用な効果を与えるのか。

 

ですが、結論からいうとかなり有用だと思います。

今の時代、英語はかなり音声が重視されます。

英検一級くらい難しめの語彙だと自分から話すというのはだいぶレベル高いのでなかなかないかもしれませんが、聞くなどの時には、音声がわかっているかどうかで明らかに違ってきます。

これは、明らかであり、聞くぐらいであれば、英検一級の語彙も、VOAなどの英語のニュースなどにも結構登場します。

 

また、音声は、何もリスニングとして活躍するだけではありません。

 

つまり、音声は、覚えるための、とっかかりの一つになりうるということです。

 

紙の教材でだけで、覚えると、とっかかりは、文字情報と自分の想像力だけになりますが、それとはえらい違いです。

 

もちろん、ちゃんと学習法を知っている人は、紙の単語帳であろうが、自分で声を出してみると思いますが、機械に正しい音声を流してもらってからそれをリピーティングする形で声を出す方が記憶のとっかかりとしてはより多い気がします。

 

また、機器の良さは、音声だけではありません。

 

なんとなく想像がつくかとは思いますが、アプリには、多少のゲーム性があります。

 

単純に、クイズやテスト形式で、問題が出されるのですが、ピコーンという音とともに、何問正解したとかがわかります。

 

そういう単純なものであれ、殺伐としがちな暗記にとってはすごくスパイスとなるのではないでしょうか。

 

特に、ゲーム性があるものが好きな人にとっては、すごくよい刺激となると思います。

 

ということで、ちまたの英単語アプリなどを使うのは、基本的には、良い選択肢だと思いますね!(受験英語だったらターゲットとか、TOEIC用の単語アプリとか、いろんなところが出していますよね!)

長くなってきたので、続きはまた今度。。

 

--------記事2--------

 

前回1.について述べました。

今回は、2.からです。

2.英検の1級の語彙はどれくらい難しいのか?自分のレベルとどれくらい乖離しているのか?

 

さて、英検の過去問を解きましたので、難しさがどれくらいかを説明したいとおもいます。

まず、英検1級のpart1にある語彙問題はとても難しいです。

語彙については、

英検1級用語彙>>(すごい差)>>TOEIC900点以上の高得点を取る語彙≧(結構近いけれど、TOEIC独特語がある。)≧英検準1級用語彙といった感じです。

少し注意は、英検1級の問題の全体の語彙が難しいと言っているわけではありません。

 

あくまで、Part1の語彙問題の語彙が難しいと言っています。

 

逆に、読解問題とかリスニングとかの語彙は、TOEIC高得点者が、まぁまぁ対応できなくもないと思います。推測とかもきかせながら。

 

英検1級の語彙レベルは、12000語~15000語程度必要と言われています。多分、感覚的には、満点近くとるには、15000語の語彙が必要になると思います。

 

ただ、合格レベルということになると、25問中、17~22問くらい正解できればよいと思われますので、10000語~12000語くらいあれば、接尾語や接頭語の知識や、消去法を使いながらなんとかそれに近い数値の正解がだせるのかなと思います。

実際、

(パス単で覚える前の自分)

松谷の語彙力:10000語程度??

英検準1級テスト結果:25問中24問正解(1問ミスは勘違い。)

英検1級テスト結果:25問中17問正解。(はっきりいって自信をもって選んだのは7,8問くらい。よくこんなに合っているなという感じ。)

 

こんな感じでした。

う~む。

 

では、それが、パス単を覚えた結果どうなったかを、どれくらい時間をかけてどのように覚えたかも含めて、

次回、書いてみたいと思います!

 

------------記事3----------

これまでの記事では、上の1番と2番について述べました。最後3番と4番について述べます。

 

3.英検の過去問を、やったらどれくらいとれるようになるのか?

 

まず、これからですが。結論から言うと、

 

単語学習を終えた後、過去問をやったところ、25問中22問の正解になりました。(結局本番を受けたら25問中24問正解になりました。)

 

しかもケアレスミスがあったので、23問は正解できたなぁと思いますので、ちょっと残念ではありますが、まぁまぁかもしれません。語彙パートとしては完全に余裕で合格レベルになりましたね。

さて、客観的に見て、点数的にも多少向上しているように見えるかもしれません。

しかし、ぼくの感覚的には、そんなものではありません。別人になった感覚です。

はっきり言って、単語学習前は、17問正解だったものの、7,8問しか確信がなく、消去法とか、雰囲気でえいやっという感じで選んでいました。

しかし、今回は20問以上くらい確信をもって選ぶことができましたので、まったく解いているときの感覚が違いました。

そして、ボキャブラリーちょっと増えたのかなと思って、一応、以前紹介した単語を測るサイトボキャサイトで調べたところ、

 

お~。

これ学習前は、10500語だったので、

12500語ってことは、2000語増やすことに成功したということですね。

もちろん、測定で多少のぶれはあると思いますので、1500~2500語の間の増加だと思います。

英検アプリおそるべしですね~。そして、まあ、当たり前なんですが、恐ろしく、英検との相性がいいですね。。。(笑)

どんなに、一般的な英語の勉強をしている人でも、英検を受ける前は、英検の単語知っているのかなって軽く確認は入れておいたらいいんではなかなと思います。

 

4.単語を覚えるのにはどれくらいの時間がかかるのか?

 

さて、最後のテーマです。

これに関しては、実データとして、5/23(火)に実験スタートして、6/1(木)に過去問をやってみたので、かかった時間は、10日間ということですね。

1日1~3時間かけましたので、トータルで、20時間ちょっとくらいでしょうか。

また、このアプリは、2400語を収録しています。

頻度Aの単語:700語、頻度Bの単語:700語、頻度Cの単語:700語、熟語:300語

頻度A,B,Cの700語は、動詞、名詞、それ以外の3種類に分かれている。

という内訳です。

で、お前最初からめっちゃ知っていたんだろう?と思われるかもしれませんが、そうではありません。はっきり言って知らない単語ばっかりでした。

ちなみにこのアプリには、マイリストという、自分が苦手な単語をストックしておける機能がありまして、そこにストックされた単語は約1400語でした。(知らないけれど、簡単に推測できる単語はマイリストにはいれませんでした。それも含めると1500語〜1600語くらい知りませんでした。)

 

 

ちなみにこれはかなりぎりぎりだと思います。単語帳において掲載されている単語のうち、60%を知らないというのは、負荷としては、挫折するかどうかの瀬戸際だと思います。事実、頻度Cの単語と熟語については、77%くらい知らなかったのですが、すごく苦しかったです。(ちなみに、80%以上知らない単語帳は普通の人は、基本的に挫折すると思います。)

 

さて、どうやって覚えたかですが、

まぁ僕が以前、英単語を覚えるという道という記事に書いた原則に従いました。ただ、このアプリの良さを最大限生かしながらやったと思います。

基本の学習の流れとしては、

①20問ずつの今日の学習×約11~13(頻度Aの動詞カテゴリー終了など)→②マイリストに放り込んでいるものを確認→③カテゴリーごとのテスト→④次のカテゴリーで同じことをやる→⑤次のカテゴリーで同じことをやる→⑥頻度Aがすべて終わったらもう一度マイリストですべてを見直して頻度Aすべてのテスト。→⑦頻度A、B、C、熟語と同じようにやる。→⑧今までのマイリストすべてを見直す。以降は⑧を繰り返す。(最後はまとめて聞くモードがよいだろう。)

といった感じです。(暗記における最重要コツの一つである、朝起きた時の確認も入れてました。)

①の細かい中身としては、

1.単語の読み上げを聞いて自分でも口に出す

 

2.その単語が知っている単語だったスルー

3.その単語が知らない単語だったら知らない単語★マークをつける。その後、例文を見る。例文の意味を思い浮かべて単語の音とスペルとイメージを結びつける。例文も面白ければ音読する。しっくりこれば1回だけ音読するが、しっくりこなければ、意味を思い浮かべると音読するを繰り返す。

 

4.それでも全然しっくりこず、単語のスペルと意味とかがまったくつながってこない場合は、WEBの辞書で調べる。語源などがあればそれも見る。

5.   20問終わったら付属の小テストを行い、間違ったところをマイリストでもう一回確認して、次の20問に行く。

といったことをしていました。まぁ、上をみるとなんか結構長ったらしいように見えますが、1単語平均30秒くらいだと思います。

 

一応、上記が僕の覚えた例ですね。あくまで、僕の例なので鵜呑みにはしすぎてもだめだとは思いますが、少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。

 

とりあえず、以上です!

 

僕自身の英語の向上のためというよりは、情報提供という大義のもと、興味本位でやってみた実験結果です。

 

あっ、別に、僕は、単語帳の暗記がすべてだなんてまったく思っていませんよ。好き、嫌いもあるでしょうし。やはり、多読をしながら分からない単語を調べていくのが、一番自然な覚え方だと思います。

 

ただ、今回は実験的な意味合いがあったのと、ことテストに向けた短期的なボキャブラリー増強という観点でいうと、単語帳を上回るスピードのものがないことを僕が確信しているからですね。

 

特に、認識語彙という読んだり聞いたりしてわかるための語彙を増やす場合はそうだと思います。(もちろん、それを使ったりできるようにする場合は、もう一段違ったアプローチが必要になります。今回覚えた単語を僕がスピーキングで使えるということは少なくともしばらくはありえないと思います。まぁ、でも一般的にスピーキングとかはシンプルめの語彙と文法で行った方がいいとは思いますが。)

 

ただ、あまりにも基礎語を修得する前の段階ならば、はっきりいってどんな文を読んでも何回も出てくるワードなわけなので、精読をしながら、覚えるべきなのかなと思います。つまり、一般的な中1とか中2とか中3の学習過程のときに、単語集でのボキャビルが必要かっていうと、たぶんいらないんだと思います。

---------記事4---------

不安だった単語を潰す経緯は上のような感じなんですが、その後、人生初の英検を会場で受けたときの結果について書いた記事を参考までに抜粋しておきます!(合格者のうちか受験者のうちかよくわかりませんが上位4%くらい?みたいなのでまあ教える人としてギリギリ許容範囲ではないでしょうか汗)

塾長の英検スコア

さて、どこから書くべきか。まず、英検1級の試験構成から書きましょう。

英検には、

リーディングパートと

リスニングパートと

ライティングパートと

スピーキングパートがあります。

1次試験(リーディングとリスニングとライティング)を合格した人(2028点以上)がスピーキングの2次試験(602点以上)を受けるのが基本です。

 

CSE方式になったので、すべて各850点なのですが、結局、素点が自動的に表に則って換算される方式となっています。(ただし、換算表は毎回微妙に変わります。)

各パートについての素点について。(また変更になるようですので、あくまで参考ですが。)

リーディングパートは、

語彙と読解から成り立っていて、

語彙25点、読解16点(穴埋め6点、内容一致10点)の合計41点

ちなみに、僕の点は、24点、14点(穴埋め6点、内容一致8点)で、CSE換算は751点でした。

リスニングパートは、

パート1 10点(簡単な会話のやり取り)、パート2 10点(講義形式)、パート3 5点(簡単な文章とリスニングの情報を組み合わせて答える)、パート4 2点(インタビュー、生っぽい音)の合計27点

ちなみに、僕の点は9点、8点、3点、2点でCSE換算は711点した。

ライティングパートは、

内容8点、構成8点、語彙8点、文法8点の合計32点

ちなみに、僕の点は7点、7点、6点、7点でCSE換算は730点でした。

スピーキングパートは、

スピーチ10点、インタラクション10点、文法と語彙10点、発音10点の合計40点

ちなみに、僕の点は9点、8点、8点、8点でCSE換算は645点でした。

以上のような感じになっています。

2028点で一次試験合格、602点で二次試験合格で、僕の点数が2192点と645点なのですが、

はっきりいってCSEの換算はわかりにくいです。

 

上のグラフのように、最後急激に、上がったりするので、満点付近だとちょっと間違ってもがくんと下がる一方で、平均点付近だと1問間違ってもちょっとしか変わらないなどの特徴があります。となると結局どれくらいできたらいいの?という疑問がわいてきます。

 

そこで、だいたいのイメージでいくと、

 

一次試験は素点で100点中70点くらいが合格最低ライン、二次試験は素点で40点中26点くらいが最低ラインと言われています。(僕は87点と33点てことですね。)

 

 

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