飛び級しても良いかもしれない人もいるんでしょうね。

松谷です。

大学受験において、

飛び級っていう制度は日本にはそこまで定着はしていないようです。

もちろん千葉大など一部の大学がしばらく実施していますし、

京大医学部が飛び級制度開始以降、2年前くらいに初めて生徒を受け入れたときには話題になりました。

しかしながら全体としては定着していないかなとは思います。

理由はいくつかあると思いますが、その一つには、日本の難関大学受験のペーパー試験のレベルがかなり高いということがあると思います。そして、勉強が得意な層はできるだけ難関大を目指しておこうみたいな思考が働きがちなんですが、その難関大学の中にも合格難易度で考えると上に上があるみたいな感じになっていたりします。その一番受験として難しそうな東大理三とか京大医学部みたいなところに合格しようとするとその勉強の仕上げ具合が本当にかなりのところに到達していないといけなくて、それを受験学年より前に完成させるというのがなかなか現実的ではないわけですね。

しかし、昨今、東大同日模試や京大同日模試や共通テスト同日模試などが実施されるようになり1年前、2年前の同日受験での実力が分かるようになってきているんですね。

実際は、学習範囲が全然終えられてない生徒も多く、そこで合格得点の半分くらいの全然足りてなさそうな成績でも、学習範囲をぐっと終えて最後に伸びまくるような生徒は結構いますので、同日模試にはあてにならない面も当然あります。

 

しかしながらもうひとつ可視化されたことがあるわけですね。

それは、すでに、高1や高2時点で、東大や京大に合格するくらいの実力の人が一定数いるということですね。さらにいえば、それが東大理三や京大医学部であっても少数ながら一定数いるということなんですね。

 

そういう人の存在を知ると飛び級させてあげたらいいんじゃないかなとも思います。(京大医学部が推薦入試で飛び級を許容したのは面白い試みだと思います。それで合格した人はすでに当然のようにペーパー試験でも京大医学部や東大理三の合格レベルを超えていた科学オリンピックなどのメダリストの方らしいですが。)

ただ、飛び級したくない人もいると思うんですね。同世代の友達の関係とかでね。それならそういう人には二回チャンスがあってもいいんだろうなとはなんとなく思います。つまり一年前に合格した場合は権利の行使を次の年にすることができるみたいな。

 

たまに過去問解いているのを添削することがあるわけですが、なんとなく今受験したら面白そうとか思うことがあったりするのでね。

 

まあ僕なんか受験学年での滑り込み勢にとってはまったく関係ない話ですけどね。そして大多数の人にとっても関係ない話だろうとは思います。そしてそういう飛び級とか何回もチャンスありとかを許容しすぎると学習の早期化が起こりすぎて変な方向にいってしまう可能性もあるのかもしれませんね。日本のやや硬直化した受験制度が格差是正にも寄与している部分もあるのかな。ただ、問題はどんどん難しくなったり量が多くなったりしている部分もあって大学側と予備校側のイタチごっこを感じる面もあり、その場合はまた情報格差を生み出すんですけどね。

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