高校生活の時間がもっとたっぷりあればいいのか、もうこれくらいでいいのか。
松谷です。
部活などでかなりいっぱいいっぱいになりながら、学校の勉強に加えて、塾の勉強をしていることが多いのが、平均的な進学校の高校生の実情じゃないかと思います。(通塾率は6割くらい?)
正直、もう限界くらいまでぱつぱつの時間のやりくりになっていて、生活が回っていない人もたまにいます。その結果、塾とのご縁がなくなるケースももちろんあるんだと思います。
そういうのを見ると、高校生の時間がもう少し長くあったらいいのになとも思います。つまり高校生にとっての一日が30時間くらいあったり、高校生活が4年くらいあったりしたらいいなということを夢想するわけですね。(合法延長措置としての浪人はありますが。)
特に部活もかなり頑張りたいのに、進学校の中で相対的に勉強が苦手めな人は日々の勉強に時間がかかりすぎてしまい、追い込まれてしまうという状況が起こります。ちなみに1問解く時間で考えても得意な人が5分なのに対して、苦手な人が20分だったりしますから、苦しいんですね。
一方で、勉強などを結構がしがしと進められている層にとっては、受験勉強をこれ以上なんて延ばして欲しくないようにも見えます。つまり、もうあるラインを決めてしまってそこまでの完成度で決めてしまってくれよという感じですね。特に最上位層の高2などで合格レベルまで上げてしまっている層にとっては、まさにそんな感じかもしれませんね。
また、勉強遅れている層にとっても、あと1年と思えるから頑張れるみたいなこともあるかもしれません。そこまでの2年間たとえサボっていたとしても、そこまでの学習量くらいであれば、あと1年本気出せば巻き返せるかもしれません。でも、そんなハイパー勉強集中生活をさらにっもう1年続けるのは厳しいような気がします。
ということで、結局総合すると3年でいいんだだろうなとは思います。若い才能を研究機関である大学に送り出す年齢が上がってしまうのは良くないことではあるのでね。
ただ、ちょっと余裕が生まれにくいような高校生活になりがちだなとは思うのでね。
もちろん、限界を超えるくらいまでの分量を与えられたときにキャパが広がるというのは仕事などを考えるとそうなんだとは思いますから、伸びしろしかない高校生に限界ギリギリのタスクを与えるのは別にいいことなのかもしれません。
でも、僕のときは、もう少し暇だったような気がするなと。。気のせいか?昔すぎて覚えてない。。
中国みたいに、塾や家庭教師が全部禁止になったらいいのか?でもそうしたら、本当に素の実力だけで決まりがちな感じになるのかな。それはそれで健全なのか。
う~む。よくわかりませんね。
自分は学校外の第三者の立場として、そういう空間の提供者として、楽しんでいますし、ある程度需要があるのは感じるので、そちらを擁護したくはなります。学校や学校の先生の当たりはずれの是正装置という役割もあるとは思いますから。でもこれもポジショントーク的な感じなのかもしれませんね。