大逆転はまず一教科から。その科目は?
松谷です。
逆転は一気には起こりません。
全部の教科を一気に急激にあげることはできないんですね。
どうやっても。
ということで、まずは一教科に集中して、逆転の芽をつかむことが大事です。
それが、英語や数学であるといいなとは思います。しかし、英語や数学については最も時間がかかる教科であることは確かなんですね。なので、英語や数学でやるならまずは一分野からくらいの意識でいいです。
ベクトルについては無敵になったとか。確率は完璧とか。複素数ならとか。
さて、でも、どうしても一教科を最短であげたいという場合もあると思います。
そうなった場合は理科が一番簡単に上がると思います。
しかも、学習者の力量によらず上げやすいとなったら、化学がオススメかなと思います。
英語や数学、物理などなんらかのコツなどが介在することがほとんどなく、基本的な暗記と基本的な理解の組み合わせを一定量積み上げることで一気に地平が開けてきます。
しかも、高2とかでこの科目に1ヶ月くらい超集中した場合どうなると思いますか?
これは、偏差値80とかそういう世界に突入します。なぜならみんなまだ理科には本気で取り組んでないからですね。
でも、この1科目から生まれる自信はとてつもないんですね。
実際、僕の高校時代につるんでいた同級生にこんなやつがいました。
野球に打ち込んできた人で、勉強はあまりしてこなかった彼は、高2の秋くらいから勉強を始めました。
そのころ勉強に脂がのりだしていた自分とは英、数、国の模試の偏差値でいうと30は違うというような状況だったと思います。受かる大学あるのか?みたいな。
でも、そこから化学の資料集をまるで友達かのようにいつも携えていた彼は高2の冬頃に化学でクラスで一番くらいの出来になっていました。ちなみに京大医学部に受かるレベルの生徒が3,4人くらいはクラスの中にいるのにです。
でも、それでも化学だけやっても意味ないじゃんとか思っている自分。化学なんてどうせ暗記でしょとか言い訳している自分。
そんな自分を尻目に化学を極めて行く彼は、高2の終わりくらいにある模試を受けたところ出たのは東大A判定。
は?なんで?どうゆうこと?
そのころ東大の後期試験があって理科で1科目を選んでその配点が全体の4分の3くらいみたいな試験だったんですね。その化学で圧倒的な成績を上げたかれは残りの英語みたいな科目の点数は2割くらいでもA判定が出ていたんですね。(今は後期がありませんが。)
唖然としましたね。
最初はそんな抜け道ずるいじゃんとかまだ思っていましたが、だんだんと彼がやってのけていることをすごいことだなと感じるようになりました。
そして、彼の勉強を真似したり、彼に化学の質問をするようになりました。そうするうちに自分も化学が結構できるようになってきたんですね。
しかも、僕の周りで一緒に遊んでいた勉強できない勢の集まりのみんなが影響を受けて化学ができるようになっていました。そいつができるなら俺もみたいな感じで。
もうだれも彼の志望校が無理だとは思わなくなりました。
結局、東大後期勝負はやめて、化学から得た自信で他の科目も底上げした彼は京大に進学して化学を勉強することになりました。(その後は知らないのですが。。。)
まずは、対象を絞って1教科(一分野)で逆転の芽をつかむ。
そして、そこから得た自信、勉強法のコツを他の科目の展開する。
そんな重要性が分かるエピソードじゃないでしょうかね。