冠模試
松谷です。
夏には、冠模試と呼ばれる大学の名前を冠した模試が行われます。
大学入試までの流れを考えると、ここがひとつの大事な中継地点になると思います。
初めて、東大京大レベルの問題だけをそろえた本番形式の問題にあたり、
初めて東大京大志望などだけで構成された母集団での自分の立ち位置を知るからですね。
一般的には、現役生はここでは結果が出しにくいことが多いです。
理科の仕上がりが浪人生に比べて遅いのが一番の要因だと思います。
でも、英語数学(文系なら国語も)あたりについては2個受けるうちの1個では
何かしらの手ごたえは欲しいところです。
でも、そのために言えるのは、本当に、初めて東大京大レベルの問題だけをそろえた問題に
あたるのが模試の日だけではもったいないということです。
せめて、1年分は過去問を解いて、形式を知り、自分なりの時間配分などの作戦を仮でたてたうえで受けないと
模試の意味が半減してしまうんですね。
自分なりの仮の作戦を立てて臨むからこそ、失敗しても成功しても、模試から何らかのFBを得られるからですね。
何も知らずに受けたらそれが実力不足なのか、形式対応不足なのか何が何やらわかりませんのでね。
まず1回目の冠模試に自分なりに全力であたって、そのうえで、そこから得たものを1週間や2週間後のもう一つの冠模試にぶつけたらとってもいいと思います。
ただ、東大とか京大以外は、冠模試がわずかに充実していない場合もあります。
阪大とか一橋と神大とかそういうところは河合塾や駿台が開催する冠模試は秋しかないです。
その場合は、どうするかというと、一つの選択肢は、その代わりに駿台全国模試や全統記述模試などのメジャーな模試を受ける、もしくは、東進などが実施している少し規模が小さい本番レベル模試を受けるのいずれかでしょうか。