東大模試京大模試を解き比べて感じること。
松谷です。
引き続き休ませてもらってます!
さて、子どもと映画とかいったりしましたが、どうやら遊び疲れて寝たようで、ちょっと夜に暇な時間がありましたので、しめしめと(笑)最近実施された東大実戦模試を解いていました。
解答はないのですが、問題だけはネットにupされてたりするので。
先日やった京大実戦模試も合わせて感じたことがありましたね。
まず、京大の模試の方がやっていて楽しい。東大の模試の方はしんどい。
というのが第一印象です。
これは、明らかに試験中に課される負荷の違いからくるものかなと思います。
京大模試の方は割とシンプルな問題を、あれかなこれかなと調べて考えて方針を立てようとしていきます。そのなかで何か問題を解く鍵となるアイデアがあってそれを超えるとあっいけたね!という感じでするすると解ける感じです。
その結果、解けたときに気持ちいい楽しいと感じる問題ですし、生徒としてはそこの壁を超えるまでが勝負になるかどうかです。小問がないことも多いですから、壁を超えるまではなかなか点にならないかもしれません。
一方で、東大の方も発想は明らかに必要です。でも発想だけではなく、結構泥臭さとか、計算とか、発展的な応用的な知識とかも要求されます。あと時間の圧迫がより強いため、気持ちよさを感じる間はなく重さしんどさを感じることになります。もし全問解こうと思ったら相当のスピードで詰まらず処理できないと無理です。(そうする必要はないですが)
僕は昔は東大の問題を解くことが多かったですが、最近は京大の問題を見ることの方が多いかもしれません。
ただやはりどちらかだけしか見ないと偏る感じがします。例えば、軌跡領域系統積分の体積系統の処理は東大の方がより高度なシステマチックな知識を持っていないと立ち回りがしにくいです。時間の圧迫も強いのでなおさら知識を整理しておきたいところです。一方で京大の方は図形系統でもう少し一般性が高い状況での平面図形空間図形の出題があります。数列とか整数とかは似たような感じでしょうか。
でも、今年の実際の入試問題とか見てたら、京大の問題の中に東大っぽい要素が食い込んできているなあみたいに感じることもありましたし、逆に東大の方に京大っぽい感じが見えることもありました。
また近年少し易しくなっていた傾向の京大が揺り戻した難易度になったとかもありますから、易しい年度のものだけをやっているわけにはいきません。
ということで授業では東大っぽい要素とか京大っぽい要素とか阪大っぽい要素とかを適切に散らばらせつつ、入試で問われる数学の普遍的な要素を抽出して伝えたいなとは思いますし、ちょっと重めに負荷をかける必要があるかなと思います。
改めてやはり僕は頻繁に問題を解いて伝える知識をブラッシュアップしていかないとなと。
あっ、ちなみに入試問題で見た時に、京大の方はそこまで変わりませんが、東大の方は昔より問題の負荷が上がっている気がします。そして受験生のレベルは東大も京大も上がっていると思います。(特に東大)
これはおそらく昔の入試が主要な参考書や塾などの取り上げられて定石的なものとなってしまってみんなが知っている状態になったため、さらにひねった問題を出そうとした結果そのようなことが起こっているのかなと思います。
なので、少子化だなんだとかいって、今の受験生はレベルが低いとかいう戯言には僕は一切賛成できません。
まだ模試が残っている人も多いですから、その前の模試や直前の学習などかから得た学びを一つでも生かして何かを拾ってきて欲しいです。
ただでは転ばないという精神で。