たかが計算されど計算。ある程度のスピードと正確性を。
松谷です。
最近、数3Cのクラスで計算が題材になっていたりしました。
また、小中学生なども計算に取り組んでいることをちょこちょこ見ました。
で、僕の計算に対する思いは、
ある程度のスピードと正確性を兼ね備えてないのは無意味。
というものです。
もちろん、オール1の子たちも一生懸命教えてきた時代から言って、無意味なわけがないのは承知しています。九九を覚えるのがどんなに大変か。足し算引き算の正確性を上げるのがどんなに大変か。だから、できないことが少しずつできるようになること、ゆっくりでもできるようになることに大いに意味があるのは当然です。
しかしながら、レベル高いところを目指す人においては、計算というのは出来て当たり前だと思うんですね。
というかそれができない人は土俵にすら立てないので。
まず正確性について考えてみましょう。
80%くらい正負の計算、一次方程式の1行の計算を合わせられる人を考えてみくてださい。
なんとなく優秀そうですね。学校の成績で5段階で4くらいとれそうな感じがしますね。なんとなく。
そんな人が、入試でちょっと多めくらいの10行くらいの計算をやったときに答え合わせられる確率はいくらだと思いますか?
10%です。
つまり、ほぼ不正解です。いつも宝くじを握りしめて計算に臨んでいるようなもんです。そんなんどんだけ理解力があっても点数につながりませんし、悲しすぎます。つまり80%ではまったく不十分だということです。ヒューマンエラーは起こりえますが、基本的にはできるだけ100%に近く正解できるようにしつつ、多少のエラーが起こりそうなときでもできるだけ起こらないように確認の方法を磨くということになるわけですね。
次は、スピード感です。でも、スピード感ってどれくらいかって伝わりにくいんですよね。
だから、僕は小学生とかを教えてたら頻繁にそれじゃ遅いなあとか指摘したりしています。さらにこんな感じのスピードでやるんやでと実演したりすることもあります。やっぱり当たり前のスピード感というのを伝えなければと思うのでね。
まあでも客観的な指標としては小学生や中学生であれば単元テストが時間内にちゃんと解き終わっていればそれはスピード感としては大丈夫かなと思います。
高校生も基本的にはテストで余裕をもって解き終わるスピードが目安にはなります。
先週今週と数ⅢCのテストの微分計算の小テストがあったんですね。これは初学の生徒には15分とか場合によっては20分あげたりしています。
でも慣れたら3分とか5分で出来るものだから、今日のテストいまいちだった人は前回の計算テストと合わせて家でテストまるまる全部解きなおしておきや。たいした時間もかからんのだからと。
と言っておきました。
でも、なんとなく慣れたら3分から5分くらいで出来るという僕の発言に多少疑いの目が降り注いでいた雰囲気を感じました。
まあすぐは想像できないんだと思います。それが最終的には当たり前なんだよっていう感覚をというのがね。
ちなみに、僕は計算力としてはまあ普通くらいだと思うんですね。講師として著しく速いわけでもないですので。
でもやってみたら、やっぱり2回分のテストをわせて5分くらいだったんですね。
チューターの先生もだいたいそれくらいでできると思いますのでね。
そういうレベルを目指す以上、それが当たり前というのが現実です。