見掛け倒しの問題が第6問にあったら
松谷です。
東大とか京大の理系数学は大問が6つあります。(東北大理系数学も6問ですね。)
ちなみに、大問が5つあるところは、阪大理系数学や京大文系数学、一橋大文系数学、北大理系数学、九州大理系数学などですね。
で、6問もあったときは、普通は全部完答などはなかなかできないわけで、自分が解けるものを解いていくことになります。
そうはいっても、やや前の方の問題から取り組みがちになるのが普通かなと。つまり、1,3,5が取り組みやすそうかなと思ったら、1からやってみようという人が多いと思います。
で、まあいろいろ前の方の解きやすそうな問題を解いて、2問くらい完答して最後の第6問を見たときに、あからさまにごつそうな問題があったらどうするでしょうか。
心理的にはほぼ逃げ腰みたいな状況になって、わずかにさらっと触れて捨ててしまうことが多いと思います。
まあそれでもだいたいはそんなに問題ないかもしれません。特に東大は第3問と第6問の計算用紙が大きいので難しい問題か計算量が多い問題を配置しがちですから。特に第6問はごつめの積分計算などをさせることが多いです。
でも、見た目はゴツく見えるけど、見掛け倒しの問題が第6問にあったら。
これが問題なんですよね。
見た目がゴツいものを見掛け倒しだとちゃんと見抜くには、やっぱり結構問題を読み解いて、解き進めてみないとわからないです。
それには10分くらいは問題と対峙してみないとわからないんですよね。ということで、ある程度はアタックするべきだと思います。それで無理ならあきらめてください。10分やってまったく何も進展しなければその問題は試験時間中に解ける可能性はほぼないでしょう。少し進展してそうなら、15分くらいやってみください。そうすれば、その問題をこのままGOするかいったん別の問題に行くかが決まるでしょう。スムーズに行ける問題ならほとんど15分で解決してしまいますし。
ということで教訓は、
ある程度すべての問題にアタックするべき。そのうえで解けそうな問題の完答に力を割いていく。
ということですね。
見掛け倒し問題を見掛け倒しと見抜けたらそれは結構差がつくんですよね。あと第6問の簡単な問題も差がつきがちです。特に京大はちょこちょこ第6問に難しくない問題が来たりもするのでね。東大はほとんど第6問が重いのですがね。
ちなみに、今年の東大模試の問題でそういうのがあって、実際の難易度に対して平均点が10%くらいとめちゃくちゃ低いなあと思いましたので、ちょっと書いてみました。