生徒の志望校や判定についての僕のかかわりかた

松谷です。

生徒の志望校や判定についての僕のかかわり方について簡単に述べておきます。

まず、僕は、模試の結果や普段の数学の学習などの状況をみて、今こんな感じだねのような簡単な分析を伝えたりします。いいラインにいるねとか、かなりぎりぎりの勝負になるね、正直厳しい気はする。のような感じです。

 

そして、それに対する簡単な対応策などを伝えることもあります。理科が弱いから、この高分子分野は残り1カ月で詰めるべきだなとか、数3Cの体積系統が弱いから学校の教材も含めてしっかり復習しようとか、そろそろ過去問で時間測りながら時間の中での得点力を上げていこうとか、共通テストが結構弱いし配点が結構多い学部受けるから共通テストにかなり時間を割いていこうとか、そんな感じのことです。

 

もう少し具体的に判定などで考えてみると、夏の模試についてははっきりいって現役生でいい判定が出る人はかなり計画的に勉強できている人かなと思います。だから、理科や社会などの仕上がりの問題でD判定E判定など出ていても、秋の模試くらいまでに夏休みも利用して死ぬほど頑張れということになります。

一方で、秋の模試の結果については、志望校の選定にも関わってくると思います。(ただ、返却がめちゃくちゃ遅いのが微妙なので、事実上受けた感触で今後のことを考えることになりますが)

まず、2つ受けて両方最低判定(駿台のE河合のDの後半)であれば、正直結構厳しいと思います。ほとんど可能性はないかもしれません。だから、僕の声掛けは、かなり厳しいけどどうするつもりで考えてる?という声掛けになるかなと思います。で、まあそれ以上の判定はグラデーションなのですが、個人的には、一つの模試でB判定くらいが欲しいなというのが正直なところです。B判定とE判定だったとしても、それは不安定な部分を消しながら、さらに伸ばしてうまく発揮できていけば可能性を感じるからですね。そういう場合は、課題などを伝えてやりきれ!という感じになりますね。A判定などが出ている場合も、いい流れやな、でも絶対油断するなよ、いい勉強できてるやから、こっから自信もって積み重ねまくっていけよ!と。A判定が出て残念だったケースも見ている中、安心していいケースというのは皆無だと思っているんですね。逆にいうと、BC判定くらいでガンガン合格している人もいますし、残念な人もいますから、可能性を少しでも感じる限り応援したいというスタンスです。そのようなだいたいの感触や声掛けなどはあります。

 

しかしながら、僕が生徒の志望校に対して決定をするということは正直一切ありません。

 

ある程度入試問題との相性的に向いているとは思うとか、そういう判断材料になるようなことを言うことはあれども、決めることはしていません。

これは責任放棄ととらえられるかもしれませんが、それは僕はしてはいけないと思っているんですね。

大学入試については、みんな希望の学校と今の合格する可能性がそれぞれ違うと思いますが、そのなかでいろんな情報やアドバイスやご家庭の状況などを鑑みたうえで自分の責任において自分で選択していかなければいけないのかなと思うんです。そうやって自分で決めた選択に対しては、後悔が残らないと思いますし、残りの期間必死に取り組めると思うんですね。自分のなかで不満な選択に対しては最後のひと踏ん張りがきかないような気がしているんですね。

 

そして、本人の希望とご家族の希望が違った場合については、話し合うことが必要で話し合いのなかでより良い選択が見つかる場合もあるかもしれません。ただ、それでも、ご家族の希望や意見が変更可能な範囲であるのならば、ご本人の意見の方を尊重するのが大事だとは思っています。

親と子供はやはり別人格であり、別の個人ですのでね。

ただ、もちろん金銭的な問題や一人暮らしするかどうか、浪人を許容できるかどうか問題など様々な状況があるかと思います。そこの譲れない一線がもしあるならばそれは事前にしっかり伝えて共有しておいてその元で子供が頑張れるといいなとも思います。

 

ちなみに、僕も模試の判定自体は割と良かったような気はしますし、その後しばらくずっと僕は実力で合格した、合格して当然だったと思っていた時期がありました。

しかし、受験生を指導するようになって、あっ、結局、当時の自分も、実は、か細い綱を渡るような戦いを強いられていて、運も手繰り寄せての結果だったんだなと思ったんですね。当時は後期で東大を受けられるという安全策があったわけですが、それでも不安定なわけで、十分逆の結果がもあったと思います。

どの受験生も本当に不安だと思いますし、大なり小なりリスクがあるんですね。そんななか、ここに向かってチャレンジしたいという気持ちを持っているならば、じゃあ最後の最後まで必死に頑張れよ、めちゃくちゃ応援するわ、勝つぞ!と。そんな風に少しでも支えになれればと思います。親御さんもとっても不安ななか頑張っている受験生を支えてあげて欲しいなと思います。どういう形の支え方がベストなのかはわかりませんが、最後の最後の入試直前などの不安なときに、最大の味方である親御さんの顔を見たり、世間話をしたりするだけでも、頑張る気力をもらえると思いますので。

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