東大京大阪大の令和7年数学の出題範囲予告
松谷です。
令和7年度から新課程なんですけど(今の高1の方からですね)、共通テストとは別で、
大学側が出題範囲の予告を出していますので、まとめてみたいと思います。
まず、一次資料としては、こんな感じでした。
東大
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400192478.pdf
京大
r7-ippan-kamoku-9fe1db4daff7093d48c683317611ae05.pdf (kyoto-u.ac.jp)
阪大
別表_令和7年度大阪大学入学者選抜実施教科・科目等_20221207_website.pdf
あっ河合塾さんがいろんなのをまとめてくれていました。ありがたいですね。
新課程入試 大学公表資料リンク集 | これからの入試 | 河合塾 Kei-Net (keinet.ne.jp)
抜粋すると、
東大
文系:数1(全部),数A(全部),数2(全部),数B(数列と統計的な推測),数C(ベクトルのみ)
理系:数1(全部),数A(全部),数2(全部),数B(数列と統計的な推測),数3(全部),数C(ベクトルと平面上の曲線複素数平面)
京大
文系:数1(全部),数A(全部),数2(全部),数B(数列のみ),数C(ベクトルのみ)
理系:数1(全部),数A(全部),数2(全部),数B(数列のみ),数3(全部),数C(ベクトルと平面上の曲線複素数平面)
阪大
文系:数1(全部),数A(確率と図形の性質),数2(全部),数B(数列),数C(ベクトルのみ)
理系:数1(全部),数A(確率と図形の性質),数2(全部),数B(数列),数3(全部),数C(ベクトルと平面上の曲線複素数平面)
です。
つまり、トピックでいうと、
・東大と京大は数Aの「数学と人間活動」に内包されている「整数の性質」まで出題範囲に含めますよ。阪大は整数はなしで、確率と図形だけにしますよ。
・東大は数Bの「統計的な推測」も個別試験の出題範囲に含めますが、京大と阪大は含めませんよ。(つまり京大阪大は共通テストだけの対応でいい)
・文系の数Cというのはベクトルであって複素数平面とか式の曲線とかは関係ないですよ。
ということですね。
試験範囲の量が、東大>京大>阪大
という感じですね。
ふ~む。範囲が違うのはちょっと微妙ですね。
阪大志望の人は整数を学ばなくていいという感じになりますしね(ただ昔整数の分野がなかったときにも数1で学ぶ集合と命題のところでわずかに触れる内容の拡張として出題されていたような。。。)。
また、阪大志望の人って京大志望と紙一重なときも多いんですからね。
統計的な推測二次試験に出す対応は分かれましたね。でも、実は数1のデータの分析のところに仮説検定の考え方というのは入っているので、それは出題できるという感じなんですよね。だから結局数Bの統計的な推測までわかっている方がいいような気はしますねえ、なんとなく。
でも、京大と阪大の対応の近い大学がおおくて、これって国の変更を骨抜きにしている感じにしていますよね。ベクトルが数Cに行ったけどそれは文系引き続き学び、数Bの統計は二次試験では出さず、なくなったはずの整数の性質は範囲に含めます。みたいな感じで。でも、やや範囲を軽量にしたい場合はやっぱり整数をやめておきますみたいな感じですかね。
なんだかいろんな力学を感じますね。
でも、一方で、令和7年度に関しては既卒生もいるはずだからその生徒の課程との共通部分を意識しているという感じかもしれませんね。そうしたら令和8年度はまた変わるかもしれませんし。
阪大志望でも統計はやっとくに越したことはないってことなんですかね
う~む、共通テストも最悪複素数平面と式の曲線の方を解くとしておいたら、統計無対策でもしのげるといえばしのげるんだとは思います。
ただ、一般的には、共通テストは統計の方が簡単そうな気もするので、共通テストレベルの統計をやっておいてもいいんじゃないかなとは思いますけどね。
それくらいやっていれば、数1Aの範囲に含まれている仮説検定の方について万が一二次試験に出ても上の知識から十分対応できるというか。
あとは、自分の時間との相談ですね。数2Bの共通テストレベルの統計は僕としては、15~20時間くらいは学習しないでできないかなと思います。
大阪大学、今年整数でたので、来年も出るかなぁ?
来年から範囲を外れるので、予備知識が必要な整数問題は出ないかもしれませんね。
ただ昔から範囲外のときに出てましたけどね。。