2021年奈良県立医科大学前期の問題の感想
松谷です。
ふとしたところで、興味をもったので、奈良県立医大の前期の問題を見てみました。
奈良県立医大は後期が難しくて有名ですが、前期は不思議な入試をするし、定員も少ないというので敬遠されがちです。
どんな入試かというとトリアージ入試といって、
英数理三科目合計180分の中で自由に時間配分して受ける試験です。
正直、前期の問題はちゃんと見たことなかったので、とりあえずぱっと手に入った2021年の1年分見てみました。
1、対数微分の計算をさせて最大値を求める。はげしく易。
2、ベクトルの内分の計算。はげしく易。
3、整式の計算問題?標準。
4、4や9や11の倍数判定を題材とした場合の数。易。
5、因数分解とユークリッドの互除法。記述。やや易。
うーん、感想としてはこれで試験として機能するのかなというものでした。
5問あって、処理に時間がかからない問題が並んでます。難易度は共通テストより簡単かなというくらいでした。数3はありますけどね。
普通に割と容易に満点とれます。
まあ、実際には、多分個々の生徒によってちょっとつまる問題があるような気もしますが、それをうまく飛ばしたとしたら30分くらいで9割くらいとれてもおかしくないですね。
うーん、医学部を受験するレベルの生徒にこんなことしたら、どうなんでしょうかね。
うーむ。
1年分ではよくわかりませんね。
でも、やっぱり難しい年もあるんでしょうね。
かなり変則的ですが、共通テストと2次試験の英作が強いならこんな形式が有利に働く人もいるかもしれません。
トリアージ試験というのは、災害現場などで、優先順位を決めて対応できるかの適性を見てるのでしょうかね。
取れる問題をとって、難しい問題をきったりとか。そういう判断をして得点を最大化できるか。
実際の現場では、
救える確率が低そうな重症の患者を諦めるのか、逆に処置が急ぎで必要な重症の患者を先に見るのかどっちがよいのかは僕にはわかりませんが。
救う人数を最大化するようにパフォーマンスしたいんだとは思いますが。