数1A共通テスト予想問題集比較
松谷です。
せっかく買ったので、共通テスト予想問題集の数1Aを各予備校第1回だけやってみました。
河合塾の共通テスト総合問題集
過去に河合塾の模試として実施されたものをそのまま持ってきています。それがゆえに問題は質が高いと思います。また、10万人規模の受験者の得点分布や得点率のデータにより自分の出来を客観的にみられるのも良い点だと思います。(高3、高卒生の夏前くらいの受験者平均が43点くらいでした)しかし、これはあくまで2021年共通テストをイメージした問題になっているので、時間がかなり緩く作られている印象です。2022年の共通テスト数1Aだと全部解き切るの本当に全国トップくらいの人でも70分ぎりぎりという印象です。しかし、この問題集は久しく共通テストを解いてない僕がめちゃくちゃ急がなくても45分で一通り解けるとかそういったものでした。2次関数の問題で多少悪問っぽい問題があった気がしましたが、それを差し引いても時間がかなり緩く作られているので、プレッシャーを感じることはできないなと思います。でも、これは、実は前半の第1,2問はそれなりの負荷なのに、なぜか、確率と整数問題にかかる時間がすごく軽くなっている感じでした。第2回以降もパラパラと見たところ、やはり2021年の共通テストに合わせているか感じなので、ちょっと取り組む気が失せるというのが正直なところでしょうか。。ただ、大学入試センターの見解を見ると、今年の問題は時間がなかったという総評をしていたので、もう少し緩くするはずだとは思います。だから、ある意味すごく易化したときの対策としてはありうるかもしれません。でも、さすがにこれは負荷が低いような気はします。
Z会の共通テスト実戦模試
Z会は難しい問題を出すというのが通説ですので、一般にはそういう対策をするのに向いています。しかし、少なくともこの第1回については難しい問題ではありませんでした。やはり自分が45分前後で全問解き終わるくらいの問題でしたので、そういう問題ではないようです。また、どこかで実施した模試というわけではないので、自分の出来がどうなのかというのの確証が持ちにくいです。しかし、学習診断サイトというのがあって、この問題集を買って解いた人と比べられるようになっています。そこにはZ会の予想平均点も出されています。しかし、Z会の予想平均点はインフレしているので、あまり参考にはなりませんが。やっぱり後ろの確率と整数の問題が本番に比べてだいぶ緩いという印象になっていますね。ほとんど河合塾と同じ手応えなので、これは2021年の共通テストを模して作っているということでしょうね。最新のものに合わせた問題を出すという手間はかけてないのかなと感じました。河合のものにあったようなひっかけ問題はありませんでした。
駿台の大学入試共通テスト実戦問題集
通説的には駿台はやや難しい問題を出し、河合塾とZ会の間くらいという感じです。で、今回のはどうかといますと、かなり難しく作られていました。
しかし、これこそが2022年の共通テスト数1Aの感覚だなと思うものでした。実際にやって70分フルにかかって、しかも三角比の小問をひとつ間違ってしまいました。でも、これはケアレスミスというより時間のプレッシャーがあってあせって最後の1問処理しきれなかったという感じでちょうど2022共通テストのときの感覚と似ています。だから、結構得意目の人が負荷をかけるならこれが圧倒的に1番いいですね。(しかし、解答を見たら間違った問題は問題文を読み間違っていただけでした。。。う~ん、ずるい・・・。)
しかし、問題はあって、実際どれくらいできたら、どれくらいのレベルなのかというのが、換算表などがないのでわからないということです。問題が難しいのか、自分の実力がないのかが分からないのは、受験生としてはつらいですね。塾講師とかはだいたいの得点感覚、難易度感覚があるのでいいんですが。(まあ多分上の河合塾とZ会の問題集の-10点~-15点くらいになるのが普通じゃないでしょうか。これで90点以上なら本番100点の可能性も十分あると思います。)
あとは、来年の共通テストは少し簡単になるかもしれないので、今年のレベルに合わせた演習をする必要があるかは少し迷いどころかもしれません。でも僕の予想では、来年の難易度は、今年の難易度と去年の難易度の真ん中やや今年よりくらいだと思うんですね。そういう意味では、少し負荷をかけて、これくらいの演習をしておけば本番おそるるに足らずとなるような気はします。1回目しか解いていないので、2回目以降全然違うトーンの問題だったら申し訳ないのですが。。。。
はい、そんなところでした。
参考になれば。