塾は自分のところが一番だと思う人がやっているの?

松谷です。

これ、塾に置いてある時計ですが、入塾説明したりしているときにたまに話題になります。

うちの塾で学んでいったら、どこかで全部読めるようになるね。中3くらいかなって。

あっ一つだけ線形代数だから読めないかも。でも、まあ計算の仕方は簡単だね。

みたいな。

 

さて、入塾の説明したりしているときに、たまに思うことがあるんですね。

 

塾って多分すごいいっぱいあるけれど、

塾をやっている人は、みんな自分の塾が日本で世界で一番いい塾だと思ってやっているのかな?

と。

つまり、他の塾は何かが足りなくていまいちで、自分の塾が至高だと思ってやっているのかな?

と。

塾講師だってそうでしょうか?

塾講師は自分が一番教えるのに適していると思っている人だけがやっているのかな?

 

塾長兼営業マンをしていたときのノウハウ的な気持ちの持ち方としては、自分の塾に入ることについては利益しか与えないわけだから、勧めないわけがないというスタンスです。他はわからないが、自分の塾に入ったら入らないのに比べて顧客には利益があるわけだから押さない理由がないと。顧客自身が迷っていたとしても、それは客の性であるわけで、顧客の幸せのためにプッシュしてあげると。

 

ただ、実際、僕自身についていうと、どの塾もいい塾だと思っているんですね。そしてどの塾講師もいい塾講師だと思っているんですね。

今ちまたに残っているような塾はどこもいい塾なのかなと。そこで働いているような塾講師もいい塾講師なのかなと。

 

だから、僕は基本面談とかでもだいたい他塾もこういう部分が良さそうですよねって言ったりします。

 

でも、まあ全部知っているわけではないわけですよ。

だから、おそらくそうだろうということしかわからないんですね。

 

 

 

 

で、その生き残っている塾のなかでどこが本当にいいのか?本当に他よりいい塾があるのか?

それはわかりません。

たぶん誰もわかりません。全部を試せない以上仕方ないわけですよ。残念ながら。

 

じゃあ顧客側もその誰も知らないあるかどうかもわからないベストオブベスト塾を探し続けることは非現実的となってきます。

であれば、運営側としてはどうすればいいか。

それは、自信をもって運営していて常に向上しようと努力しており、通っている生徒が満足している塾であることが大事なのかなと思います。

あと塾の特徴として売り出している局所的な部分を取り出したときにはトップ争いをできるくらいでないと市場からは淘汰されるんだとは思いますが。

 

つい最近読んだ英文にそういう英文がありましたね。

選択肢過剰な世の中にあっては、本当に最高のものを選ぶことは不可能だそうです。

good enough

を選ぶようにしなさいと。

good enoughだと思って通い始めた生徒が、実は自分にとってはベストな塾だった気がすると思える

これが目指すところなのかなと思います。

 

もちろん運営側がこれがべストと思う方向に質の改善をし続けるのは当然ですけどね。

いやもちろんうちがベストです!間違いないです!って口で言うことはできますけど、そういう人ってめちゃくちゃ傲慢な人だし、めちゃくちゃ無知な人だなって思ってしまうんですよね。

 

まあまた数年後には気持ちが変わっているかもしれませんが。。。

 

数年後の松「あ~うちの塾ですか。間違いなく最高の塾ですねえ。他とは比べものになりませんねえ。みなさんうちが満席で入れないので仕方なく他の塾に行くという感じですよね。ひょひょひょ。」

 

いやあ、こいつやべえな。。

 

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