急激な成長を見せる生徒の特徴と堅実な成長を見せる生徒の特徴

松谷です。

稲荷塾で見てきた、見てきている急激な成長を見せる生徒の特徴と

堅実な成長を見せる生徒の特徴を述べてみたいと思います。それらが何か参考になればよいなと思います。

まず、急激な、ときに異常な成長を見せる生徒の特徴として、

部活を結構やっていて本腰をいれたタイミングから急に成長するというケース(北野とか体育会系のノリのところが多いでしょうか)、勉強をめちゃめちゃさぼっていて本腰をいれたタイミングから急に成長するというケース(洛星とかにちょこちょこいます。)、数学の面白さに目覚めて考えまくってるうちにいつのまにか急成長するというケースがあります。

まず、めちゃめちゃさぼっていて本腰いれるケースはポテンシャル勝負みたいになるので結局間に合うかどうかが人によってしまうのでお勧めはしませんが、それをやりきる生徒は自分の伸びを自分でも体感できるくらいの急激な伸びですからどんどん勉強が加速する感じですね。

部活勢は、部活がある中で高2秋か冬くらいまではとりあえずやれる範囲ではやっていきますが、めちゃくちゃパワーを割けないのですが、そのくらいのタイミングから入試が近づくにつれてものすごい集中力で伸びていく感じです。

数学好き爆発勢は数学科志望とかに見られますが、最初の方の高2の前半くらいまでの定型的な処理をする段階ではまあ普通にできるくらいな感じなんですが、かなり細かい論理までしっかり考えるような思考の深さが入試問題を解いていく段階になったときのどこかで爆発していきます。このタイプの生徒は、京大模試とかで偏差値80とか満点とかそういった域に達したりします。

これらの生徒の中1時点での中学数学の出来はバラバラでめちゃくちゃできるって感じではないですね。しっかりはわかっているが点数にめちゃくちゃ反映している感じではないです。でもたとえば高校受験を経たりして大きく変わるケースだったり、中高一貫の場合は、入試を意識しだしてから変わるといった感じです。やや男の子が多いでしょうかね。

でも、結構勉強の取り組みには共通の特徴があって、それは解けなかった問題を自分で納得理解できるまで考えきる(わからなければ質問をぶつけて納得するまで聞いてみる)とか、解けなかった問題を解けるようになるまで何度も解きなおしてみるということをしている。という特徴があるような気がします。

これは大いに真似をするべき特徴なんじゃないかなと思います。

一方急激に伸びたからえらいのかというと、そういうわけでもなくて、

堅実に成長する生徒も当然いるわけです。

堅実に成長する生徒の特徴としては、

例えば、高1くらい最初からコンスタントに学習するタイプの成績が良いめの男子ですね。数1A,2B,3の基礎学習時の単元テストから成績がよく、入試問題の技術もひとつひとつ確実に吸収していき、高2くらいから余裕の安全圏にいてスムーズに難しめの入試問題に移行していくという感じです。しっかり学習管理をしているので予習や復習を高1,2くらいからコンスタントにやっているタイプですね。サポートする側からいうと安心感があります。

また、東大京大レベルに成長する女子の割と多くがこの特徴に当てはまりがちな気がします。男子より自己管理力がすぐれているタイプが多いのでそうなのかもしれません。爆発的に伸びるというよりは積み重ねていって積み重ねたものがいつのまにかすごい高いところまで来ていたという感じですね。もちろん女子でも急激に伸びる系もいますが。

でも、さらに上記のタイプの生徒で東大京大レベルに達するには、予習復習の習慣という強みは生かし続けたうえで、そのうえで自分が納得できるまで考える(わからなければ講師に質問してぶつければよいです)とか解き方の理解を深めるとかそういったところがやはり重要であろうと思います。最終的には範囲がかなり膨大になりますので、全部を丸暗記するのは不可能で、ある段階で(普通は単元学習が一通り終わった演習の段階)、いろいろな知識を引き出しやすくするためになぜその解き方をするのか、その道具の特徴はなんなのか、その道具(定理)は証明できるのか、そういったところにまでもういちど意識をもっていき(ある意味これまでの知識を再構築するような感じ)、さらに難問を解きほぐす技術を身に着けてしっかりその実力を発揮できるようになればよいと思います。でも堅実に成長してきたその足取りは自分の自信にもなるというように思います。

僕の大学のサークルにめちゃくちゃセンスがないと言われるタイプのテニス選手がいたのですが、ほんとうにずっと何年も何年もコンスタントに自分の課題に取り組み続けていました。そうしたらいつのまにか東大の中でも強い選手になっていましたが、その長い長い道のりは最初から考えたら想像もできないようなレベルに彼を押し上げていたんですね。彼は東大理三出身でしたが、勉強でも同じようなタイプだったみたいです。机にカビかコケみたいにへばりついていたそうな(笑)そこまでやるかどうかはさておき堅実な着実な取り組みの偉大さというのを感じられる例かなと思います。

 

僕が見てきた生徒の特徴はそんな感じです。

もちろん違うような感じの生徒もいっぱいいると思いますので、あくまで参考ですね。(小学生くらいから堅実にしかも急速に成長し続けるような生徒もいますしね。)

結局はひとりひとり微妙に思考のくせも、習慣も違うわけでその一人一人の悩みも違うと思いますからそんな生徒にときに頼ってもらったり、ときに質問してもらったり、ときにただ見守らせてもらったりそんな人でありたいと思います。自分も生徒に負けないように研鑽したいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です